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アラガミになった訳だが……どうしよう
アラガミになった訳だが……どうしよう
9話
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と、人間以外でアラガミを倒せる存在、つまりアラガミという訳だ。どうかな?」
つまり、ヴァジュラはやりすぎたということか………昨日の俺を今すぐぶちのめしたい。カナメの言う通りオウガテイルのコアで済ませておけば、まだ幾分か誤魔化せただろうに!!
「正解だ」
「おお、人間の言葉を理解しているのかい!?実に興味深い……まぁ、それは置いておくとして、だ。一つ質問をしてもいいだろうか?」
どうせ拒否しても意味がないだろうし、いいだろう。
「構わない」
「ありがとう。単刀直入に聞かせてもらうけれど、君は人類の味方かい?」
「違う、ヒトの味方だ。人類の未来に"しか"興味のない人間には味方するつもりなどない」
「………そうか。君は随分と人間らしい考え方だね、それも随分とロマンチストのようだ」
「そりゃどうも、で。あんたは一体俺に何の用だ?回りくどいのは嫌いなんだ」
知恵比べで勝てる相手ではないのだから、可能な限り会話は抑えて此方の情報の漏れを防ぎたいのだ。
「すまないね。私は今のところ表立って動けないんだ、そこで頼みがあるんだ」
「アラガミの素材集めか?」
「察しがよくて助かるよ、報酬を求めるならば勿論私にできる範囲でならなんでもするよ」
………こいつはゲーム中でも悪人ではなかったし、思考もまぁ……比較的…ある程度……多分、マトモだ。確かに今の所こいつはカナメが逃げ出した原因の事件の影響で、若干フェンリルから遠ざかっていた筈だ、支部長との会話からしてそんな感じだったと記憶している。
さて、素材集めは別段問題はない。露骨に世界のバランスを壊すような要求でなければ問題はない、それに報酬もこいつがゲーム中のようなある程度権力のある立場になってから貰えばいい。
例えば俺の存在の隠蔽やらを頼むにはうってつけの人材だ、それに2以降もこいつとの関係があれば上手く立ち回れる。今後の展開を考えるとこの要望は受けるべきだな。
「いいだろう、そこまでの無茶な要求でないなら受けるぞ」
「本当かい!?ありがとう、助かるよ」
願わくばこれが悪魔との契約でない事を祈るばかりだ。



その後、アラガミの素材の受け渡し手段やサカキとの連絡手段などを打ち合わせ、話の区切りをつけてから無線を切った。直後、カナメから連絡がありサカキに俺の事がバレたことを涙ながらに謝られるハメになり、なんとか落ち着かせてからカナメ達の立場がどうなったかを聞いた。
どうやら、一家全員お咎め無しでフェンリルの配給やらなんやらもある程度優遇されるような、割といい扱いになったらしいがカナメは研究員として働かなければならなくなったらしい。
まぁ、それがフェンリル側から下した逃亡に対する罰なのだろうが、どうやらカナメ以外にも人体実験に難色示した技術者は多かったらしくフェンリル側もやむを得ない場
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