アラガミになった訳だが……どうしよう
5話
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とも、私達が来た時にはkのザマでしたけどね」
なるほどな、喰える物が少ない方に逃げたというのは正解かもしれんな。
それに彼らがここに来た時には既に喰い尽くされた後だったというのも手伝って、些かばかりアラガミの集まりが悪いのだろう。
が、ここにいる間に襲われなかったのか?少なくとも二、三匹は来るだろう?
「いいえ、何故かここにはアラガミが来ないんですよ。我々も不思議には思っているんですが、この幸運には感謝しています」
うん?来ないだと?
ちょっと待て、おかしいにも程があるぞ。
アラガミが来た場合の逃げ道でもあって、それを非常時に使ってどうにかしてるものと考えたが……どういうことだ?アラガミが来ない、つまりアラガミが寄り付かない………嫌な予感がする。
すまない、一つおかしな事を聞くが……今、何年だ?
「えっと、2053年ですけど?」
OK、予感的中だ。
あのマッドサイエンティストが耐アラガミ装甲の試作型が完成してる年だ、となるとこいつはフェンリルの関係者か?
アラガミの始末なら何の抵抗もないが、流石に生きた人間を始末するのは出来れば控えたい。
こんなウロヴォロスに引き続き人殺しのトラウマなど御免被る。
だが、この日本でフェンリル関係となるとマッドサイエンティストかまだなってはいないだろうが支部長か、どちら側の人間だろうと厄介なことこの上ない。
仕方ない、ここは一つ聞いてみるとするか。
この時点での人間の反撃はさして恐ろしくはない、それに反撃されれば自衛という自己満足でしかないが理由がある分、精神的にも幾分か楽になるだろう。
「お前、フェンリル関係者か?」
「っ!?」
どうやら図星らしいな、さて少々追い詰めるか。
「耐アラガミ装甲、どうだ?使い勝手はいいだろう?」
「どこで…それを?」
「そんな事はどうでもいいだろ?盗んだか、はたまた製作関係者だったかなんだっていいが、どうして逃げ出した?」
「言えば…見逃して貰えますか?」
「見逃すも何も俺は聞いているだけ、お前は答えるだけ、それ以上に何がある?」
「……分かりました、話します。ですから、妻と娘は………どうか」
「いいだろう」
どうにもフェンリルの関係者か何かと間違えられているようだが、まぁ話してくれるならそれで構わない。
それにフェンリルとはあまり良い関係ではないようだし、いきなり連絡されるということもないだろう。
「私はサカキ博士の下でアラガミの研究をしていました。自分で言うのもなんですが、人類の未来の為の研究ということもありやりがいの感じていましたし、世界トップクラスの研究機関で働いていると誇らしくもありました。
ですが、去年、他の部署の奴が私に教えてくれたんです。もうすぐ人類の切り札が誕生するって……その時は神機開発の目処が立ったのだと思い喜びま
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