アラガミになった訳だが……どうしよう
1話
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しか他ないだろうし、そうでも思わなければこの状況はやってられん。
それにしてもここの月やら星は綺麗だな、空気が澄んでいるのか?理由はなんだっていい、ここまで綺麗に空が見えたのは学生の頃のキャンプ以来だ。
そうだな、この夜空を見ながら一夜を明かすとしよう。
正確な時間は分からんが月の位置からして……深夜零時辺りか?一、二時間の差はあるだろうがその辺りの時間で寒さも暖かさも感じないとは、春半ばか秋半ばなんだろうな。
どちらにせよ過ごしやすい季節ということに変わりはない、これは中々にいい情報だ。少なくとも凍死や熱中症やらの心配はある程度せずに済みそうだし、人が外を出歩く確率も高いだろう。
明日は取り敢えず水場の確保ともう少し快適な寝床の捜索だな。水、食料、良質な睡眠、この三つがあれば少なくとも死ぬことはない。
それにこの周囲の荒れ具合からして人が来ることはないだろうし、この部屋に残った物を見たところ火事場泥棒も済まされているようだ。
十中八九、この周辺に救助が来るには既に時間が経ち過ぎているだろう、その為にもある程度ここで生き残る準備と活動の拠点を作って人がいそうな場所を探していこう。
下手に動いてもロクな事にならないのは世の中の真理に近いものがあるからな。
うん?野犬は何処かに行ったのだろうか、唸り声やらが聞こえなくなったぞ。
あまり眠くはないが、体内時計を露骨に狂わせるわけにはいかんな……もう少しこの星を見ていたいが、軽く眠るとしよう。
で、夜が明けたわけだがどうにも肌と髪が露骨におかしい。俺は黄色人種だったはずだが白人も真っ青な白い肌と同じよな色の髪、これはどういうことだ?何かの病気か?
だとすればこれはマズすぎる……水場がどうこう以前に人を見つけて治療を受けなければならない。
どんな症状が出るのかは知らんが、ここまで体に異常が出ているとなると医者でもなんでもない俺でも危険だとわかる。兎に角外に出るか、靴は……仕方ない足元を確認して進むしかないだろう。
幸いと言うべきかガラス片等で足を傷つけることなくビルから出られた。
いやはや、本当に人のいそうな雰囲気など全くないな。ビルの残骸がやたらとあるな…都市レベルでこの被害とは地震か何かか、最悪の場合戦争か?後者ならばいきなり撃たれかねん、病気持ちとなると確実に殺されるな。
少し歩き回ったがやたらとデカイ教会がある位で特に目ぼしい物はないな。取り敢えず、その教会の中で休憩している訳だが……何故か、この辺りの地形にはどうも覚えがあるな?
こんな場所には来たことなどない筈なんだが……
む?いかんな、また野犬か?
全く野犬が多すぎるぞ、この辺りは!!
昨夜といい、今といい一体なんの因果だ?
武器も何もないんだぞ!!
全く、久しぶりに神に祈ったらこの様か。やはり、神な
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