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妖精の義兄妹のありきたりな日常
妖精の尻尾の新人
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グレイが鼻で笑いながら言った。
「甘く見ない方がいいぞ、グレイ。泥棒は泥棒でもあの怪盗ナイトバロンだ。」
「ナイトバロン?」
ウェンディはその名前を聞いてもまったくピンとこなかった。
「狙った獲物は絶対に逃さない大怪盗。今までで盗んだ物は数百にものぼるって話よ。」
「その全てが数億Jもする高価な物ばかりだ。厳重な防衛網を難なくすり抜ける。」
シャルルとエルザがウェンディにナイトバロンについて説明した。
「しかも、ナイトバロンって魔導士なんだよね?そんなの相手にどうやって守ればいいの!?」
「それはシロツメの豪邸に着き次第考えるとして厳しい戦いになるだろうな。」
「あわわわ。」
ルーシィとウェンディは半泣きになりながら震えていた。そんなことを話している内に汽車はシロツメの町に到着した。















「ここかー。」
「でっけぇなー。」
ナツとタクヤは目の前に建っている大きな豪邸見とれていた。
「さぁ、行くぞ。」
エルザたちは門をくぐり、玄関の前まで歩き出した。中庭には大きな噴水、手入れの行き届いたお花畑。
いかにもお金持ちが住んでいるような豪邸だった。

ピーンポーン ピーンポーン

エルザが玄関のインターフォンを押した。しばらくしてこの豪邸であろうメイドが現れた。
「どちら様でしょうか?」
「私たちは妖精の尻尾の魔導士だ。この家の主の依頼で来たのだが。」
「そうでしたか。では、旦那様のところへご案内いたします。どうぞ。」
そう言ってメイドはエルザたちを依頼主の元へ案内をしてくれた。
「しかし、本当でかいですねー。」
「だなー。」
エマとタクヤが辺りを見渡しながらそう話していた。
「こんなに広いと迷っちゃいそうだね。」
「そうでもないわよ。」
ウェンディとシャルルも豪邸の感想を話していた。
「ここでならどんなに暴れても壊れたりしないだろーな。」
「壊す前提の話なんだ。」
「壊さないでよね。」
ナツの発言にルーシィがすかさずツッコム。
「こちらです。」

ガチャ

メイドが大きな扉をは開いた。そこには廊下と比べ物にはならないぐらい豪華な部屋が広がっていた。
「おぉ!!これはこれは。お待ちしておりましたよ。私が依頼主のマッドと申します。」
「私は妖精の尻尾のエルザと言います。」
「噂はかねがね聞いております。さっ、こちらにお掛けください。」
マッドに勧められタクヤたちはソファーに腰かけた。
「では、依頼の確認ですが怪盗ナイトバロンから私の宝物であるペンダントを守ってほしいのです!!!」
「おう!そんなヤツにはぜってぇに渡したりはしねぇ!!!」
「して、そのペンダントはどこに?」
エルザは依頼内容であるペンダントの在処を
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