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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos31-A砕け得ぬ闇の使徒〜Fragment eines Dunkelheit〜
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ーノ、ドゥーエ。はやて君たちを奥のトランスポーターへ」
「「はい」」
俺たちはウーノとドゥーエの案内で応接室の奥へと入る。それなりの広さのある部屋で、俺たち八神家全員が入れるほどのトランスポーターが一基設置されていた。スカリエッティの技術が眠っているのは、どうやらこの部屋よりもっと奥の「あのドアの先、か」だろう。一目で見て判るほどに頑丈なスライドドアが奥に在る。
「それではみなさま。こちらへどうぞ」
「このトランスポーターは本局に有るものとは違って移動距離に制限は有りません。第97管理外世界・地球、その軌道上に停泊しているアースラへ直通転移させます」
中継点を跨がないのは助かる。急ぎである今、下手に時間は掛けられないからな。これもスカリエッティの技術力の恩恵か。
(にしても、先の次元世界では闇の書事件後にこのような事態は起きなかった。これは覚悟が必要そうだ)
前々から考えていたが、これ以降の歴史は俺の知る歴史とは異なる可能性が高い。役に立たない記録も知識も今後出て来るだろうな。上等だ。たとえそうであっても全ては俺の旅路の終焉の為。その見知らぬ未来すらこの手にしてやる。
†††Sideルシリオン⇒アリサ†††
「よっし! 終わり!」
≪オリジナルより弱いのが救いだな。本物の
騎士
(
ヴィータ
)
だったらこうも簡単には倒せないからな≫
「ええ。ヴィータはもっと強いわ」
あたしの目の前で消えていくヴィータの偽者。そう、あたしがその偽者のヴィータを斬った。事の始まりは昼間。クロノからの連絡だ。
魔法と出会ったり、将来を決めたりとか、いろいろとあった今年、その最後の31日。のんびりしようと思っていたところでクロノからエマージェンシーコール。海鳴市の所々で不安定で不定形な魔力反応がいくつも発生したって。
『こちらエイミィ。アリサちゃん、ごめんなんだけど・・・』
「問題ないわ、エイミィ。どんどん相手を用意して」
『ありがとう、アリサちゃん! じゃあ――』
んで、なのは達と一緒に調査に出てみれば、姿を現したのは今朝早くから本局に向かったはずのシグナム。でも、そのシグナムは様子がおかしかった。あたし達のことは知らないわ、殺気丸出しだわ、はやてのことすら知らないって言うんだからもう大混乱。
空戦を仕掛けてきたことでフェイトが相手を引き受けた。さらにはなのは、シャマルまで出て来て、なのはの相手がなのはで、シャマルの相手はすずかってことになった。いよいよ訳が解らなくなったとき、本局に居るはやて達に連絡を取ったんだけど・・・。
――いま海鳴市に出現しているのは、砕け散った闇の書の闇――ナハトヴァールの残滓だ。その残滓が、今まさに最後の僅かな力を発揮しようとしているのだろう。ナハトヴァ
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