第10話 最強チーム
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か!?」
「危ねーな動かすならそう言えよ!」
重傷のカゲヤマが呪歌を拾い魔導四輪を運転していた。
「呪歌はここだ!!油断したなハエ共!!」
先ほどまで改心しそうだったカゲヤマの暴挙に、一同は呆気にとられていた
「あんのヤロォォォォ!!」
「何なのよ助けてあげたのに!!」
「やっぱりあの時すぐに始末するべきだったか・・・!!」
「追うぞ!!」
移動手段がなく全員が走ってクローバーまで向かった。
んでもって?
クローバーの定例会会場
「いた!!」
笛を吹こうとしているカゲヤマと、その傍にマカロフがいるのが見えた。
「じっちゃん!!」
「マスター!!」
辿り着いた全員が助けに行こうとしたが
「しっ!」
誰かが手で遮りその足を止めさせた。
「今イイトコなんだから見てなさい」
太った女装をした男が止めたようだ
「てかあんた達かわいいわね〜超タイプ〜」
と、ナツとグレイ、ラストを見てスリスリと寄ってきた
「「「ヒィィィィ!!」」」
男三人は震えあがっていた。
「な、何この人!?」
「青い天馬マスター・ボブ!?」
「あらエルザちゃん!おっきくなったわね」
「この人が青い天馬のマスター!?」
そうこうしている間に
「さあ、早くせんか」
カゲヤマは、笛を吹こうと口を近づける
「いけない!!」
「だから黙ってなって、面白ぇトコなんだからよ」
「四つ首の番犬の!?」
「マスター・ゴールドマイン!?」
今にも吹きそうなのに、何故誰も止めに行こうとしない
この結末を知っているかのように
(笛を吹けばいいだけだ・・・それですべてが変わる・・・!)
カゲヤマが心の中でそう言ったが
「・・・何も変わらんよ」
それを見透かされたように、マカロフが言った。
「弱い人間はいつまでたっても弱いまま、しかし弱さのすべてが悪ではない。もともと人間なんて弱い生き物じゃ。一人じゃ不安だからギルドがある。仲間がいる。」
いつしかカゲヤマは、笛を吹こうとせずマカロフの言葉に聞き入っていた。
「強く生きるために寄り添いあって歩いていく。不器用な者は人より多くの壁にぶつかるし、遠回りするかもしれん。しかし明日を信じて踏み出せば、おのずと力は湧いてくる。強く生きようと笑っていける。
そんな笛に頼らずともな」
マカロフの言葉に、カゲヤマはナツ達の言葉を思い出していた。
(そんな事したって、権利は戻ってこないのよ!!)
(もう少し前を向いて生きろよ、お前ら全員さ)
(
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