俺らしいって、何?
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回の事、ギルドでは不問にしておいてください。このホールで暴れちゃったんで、何かしらのペナルティーが出てきそうですけど、それを無しにしてくれたら、もうネーナさんが原因で、とか考えません。」
「え、えぇ・・・それは構いませんが・・・・。」
「じゃあ、これで一件落着。俺はこのテッドと男爵連れて帰りますんで、後はよろしく。」
まだ何か言うとしたネーナさんを遮って、さっさとテッドを抱き上げ、男爵を蹴って転がし、俺はその場を去った。
後で何故か、「あの受付の人と仲良いですね・・・・・。」ってテッドが不機嫌になっが・・・、まぁ宥められた。
それから一週間後、オッサンのいる病院。
「オッサン、今日が退院って聞いたけど傷は大丈夫か?」
「ハッ、手前で大怪我負わせといてどの口がいいやがる。」
「そんな事言えるなら大丈夫そうですね。」
テッドの言う通り、ベットの上で横になってるオッサンは既に全快になってるようで、看護師さん曰く夜中にコッソリ鍛錬するから世話が大変だったそうだ。
「で、態々こんな場所に来たのは俺の見舞だけが目的じゃねぇだろう? 何の話だ?」
流石オッサンだ、俺の顔見ただけでもう見抜いたようだ。
「流石だな、こんな若造に負けるようなんでも歴戦の猛者ってか?」
「いや、お前が無茶苦茶なだけだろうがよ。 で、式はいつなんだ?」
は?
唖然とする俺にオッサンはニヤニヤしながら続ける。
「どうだ図星だろう? お前ら仲良かったからもしやと思ったが・・・。で、プロポーズはどっちからだ?」
「・・・・・・・・。」
呆れて口もきけん。さっきまでの感嘆を返せこの大馬鹿オヤジが・・・。
「あ、あわわわわ・・・・・・!!」
見ろテッドを、もう完全に真っ赤になって混乱してるじゃないか。
この歳の子は結婚とかに過剰反応するってのに、困ったオヤジだ。ったく。
「何を世迷言ほざいてんだ馬鹿野郎。そんなお花畑チックな話じゃねぇよ。」
「何だ違うのか?」
露骨に残念そうな顔するオッサン。お前は恋愛ネタ大好きの年頃ギャルか。
「いいか、良く聞け? 俺の用事ってのは・・・。」
そう言った時、窓を破って黒装束の何かが突っ込んできた。
そいつは短剣を俺に向け真っ直ぐに走って来る。
・・・・・またか。
取りあえず俺は溜息を吐き、腰につけてた金属の玉(糸付)を取り出し、波紋を練りこんで、
「クラッカーボレイ!!」
黒装束の顎に思い切り叩きつけて吹き飛ばす。黒装束は入って来た窓から飛んでいって消えた。
「まぁ、コレが用件の1つかな。」
「成程な、あの男爵との一件は聞いてるよ。今のは男爵からの刺客だな?」
そう言うオッサンの目は既にニヤケたオヤジじゃなくて歴戦の老兵だ。やっぱり何だかんだ言っ
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