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転生者の珍妙な冒険
俺らしいって、何?
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「ヨシュアさん、一体何をしてるんですか!!?」
俺をぶったのはテッドだった。今も俺の目の前で涙流しながら怒ってる。
さっきぶたれた時にテンションも戻ったから、今はやり過ぎた事への後悔と男爵への少しの申し訳なさで一杯だ。
「あぁ、すまん。俺は昔から、頭に血が昇ったら手加減が消えちまうから・・・。」
そう言って苦笑するも、テッドの表情は和らがない。
「そんなレベルじゃないですよ!! もう戦えないであろう人にあそこまでするなんて、そんなのヨシュアさんらしくありません!!」
いや、俺らしいって・・・。
「その『俺らしくない』ってどーゆーこと? 俺はどんな風にしてたら俺らしいの?」
「そう言う風にです!!」
「へ?」
よく分からないで固まってる俺の前で、テッドが言葉を続ける。
「そー言って、何か普段はヒョロヒョロしてて、時々屁理屈言って、だけど凄く強くて、優しくて、それが私の思うヨシュアさんです!!」
そこまで言うと、テッドは顔を真っ赤にしながら抱きつき・・・。
「そんなヨシュアさんが私は好きなんです!! だから、そんな動けない人を甚振るようなことはしてほしくないんです!!」
そう言って泣いた。
その時の姿は、始めて会った時に俺が諌めた時みたいだった。てか、その時と殆ど変ってなかった。
てか、好きって?
え? 何?
それってLOVE? LIKE?
いや、LIKEだろうけど、何か雰囲気的にアレだし・・・・。
う〜ん・・・。


まぁ、取りあえずはテッドを慰める事かな。
「お前の気持ちは分かったよ、テッド。確かにお前の目の前でかなり酷い事してたな、すまん。」
そう言って撫でると、多少は落ち着いたようだ。まだ泣いてはいるが、幾分かマシになってる。
「ぐすっ・・・・。もう・・・あんなのにならないでください・・・・、お願いです・・・・。」
「あぁ、分かったよ。だからお前も落ち着け、な?」
それでやっとテッドは泣き止んだ。それでも依然として俺に抱きついたままなのは・・・・、まぁしょうがないか・・・。
「すいません。私のせいでこんなことになってしまって・・・。」
そこに声をかけてきたネーナさん。声にも表情にも、申し訳なさが滲み出てる。
「いやいや、ネーナさんが気にすることはありませんよ。元はと言えば、あんな訳分からない事で怒ってた男爵が悪いんですから。」
「ですが・・・。」
まだ何か言いたそうにしてるネーナさん。これは多分、俺に何かしないと気は収まら無さそうだな・・・。
「じゃあ、こうしましょう。」
「え?」
不思議そうに俺を見るネーナさんに、俺は笑って言葉を続ける。
てか、ネーナさん美人だな〜・・・。俺よりちょっと年上くらいか? 綺麗なお姉さんって感じだ。
いや、今はそんな事どうでもいいが・・・。
「今
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