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ロックマンX〜朱の戦士〜
第二十五話 恋慕
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で彼女を見たのは初めてだったので、ディザイアは動揺する。

ディザイア「わ、私の好きな人は……」

目の前にいるあなたですと、彼は言おうとした。
だが…。

ディザイア「……黙秘させて頂きます」

恥ずかしくて土壇場で言えなかった。

ルイン「え〜?」

ルインは頬を膨らませて怒ってみせる。

ディザイア「す、すみません………」

困った顔をするディザイアがおかしいのか、ルインはクスリと笑う。

ルイン「まあいいや。話してくれる気になったら教えてね?楽しみにしてるからね!!」

ディザイア「……はい。(ルインさん、すみません。今はまだ言えません。もっと強くなったら…あなたの隣に立てるようになったらその時は必ず言います。ルインさん、私はあなたを愛しています…と。)では、私はそろそろ戻ります。ルイン副隊長も頑張ってください」

ルイン「ありがとう。君もあまり無茶はしないでね?ゼロみたいに無鉄砲じゃないから大丈夫とは思うけどね」

ディザイア「はい」

彼は柔らかく笑うと、身を翻す。

ルイン「これからも頑張ってね、ディザイア」

肩越しに見ると、ルインが笑顔で見送っている。
それに応えるように会釈して、部屋から出て行った。

ディザイア「(見ていてください、ルインさん。私はあなたを必ず守れるくらいに強くなってみせます。そしてあなたが幸せに暮らせる世界を築いてみせます)」

ディザイアはサーベルを握り締め、心に固く誓った。
全ては愛する人のために。
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