第二十五話 恋慕
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ないが、それは立場上仕方の無いことだ。
公私混同しないところも彼が惹かれるところだ。
ルインは、ディザイアが今まで特A級ハンターに抱いていた暗いイメージを払拭した。
ルインに対して感じている感情が恋愛感情というものだと、彼が自覚するのにそう時間はかからなかった。
ディザイア「(しかし彼女は特A級ハンターで、副隊長の身分。それから最初の大戦で多くの戦果をあげた方だ)」
ただのA級ハンターで戦果も並の自分ではあまりにも不釣り合いすぎる。
だが、ルインを見つめ、会話を重ねていくうちに、次第に彼女への恋慕も強くなっていく。
ディザイアはルインがもっと明るく笑える日が早く来るように頑張りたいと、サーベルを振るい続けている。
ディザイア「リハビリの方は順調ですか?」
ルイン「ん、まあまあかな?前に比べればまだまだだけどね……」
ディザイア「あれでまだまだ…?」
ディザイアの目にはルインとエックスの実力は拮抗していたように見える。
ルイン「まだまだ全然駄目だよ。以前のようにはまだ動けない。エックスが本気になってないから互角に見えてるだけ」
事実、自分は休憩をしなければならないのにエックスは休憩なしで仕事に戻った。
今のエックスと自分の実力差を思い知らされる。
ディザイア「…ですが、徐々に勘を取り戻してきているのでしょう?」
ルイン「え?」
ディザイア「大丈夫ですよ副隊長なら、私はあなたを信じていますから…」
ディザイアがルインに笑みを見せる。
それはルインにしか見せない彼の素の笑顔。
ルイン「君は本当に優しいね…ありがとう……そろそろ部屋に戻るよ。仕事があるし、ソニアとエックスも待たせてるからね」
ディザイア「ソニア…あのサイバーエルフですか」
彼が初めてソニアを見た時、あの子はまだ赤ん坊だった。
現在では可愛らしい容姿のためにハンターベースの…主に女性型レプリロイドのマスコットとなっていた。
現在はルインと共に出撃し、彼女のパートナーとして戦っている。
しかしディザイアは常々疑問を感じていた。
傷を癒したり(ライフエネルギーばらまき能力のこと)することが出来たり、あんな小さい身体だと言うのに穴に落ちかけた重量級のレプリロイドを軽々と引き上げたり、火炎弾や電撃弾、凍結弾の嵐をイレギュラーに見舞う。
目下、特殊0部隊隊長のゼロと並んでパワーファイターではなかろうかとイレギュラーハンター達の間で囁かれている。
ルイン「う〜ん、まあソニアは少しお転婆だからねえ」
あの戦いぶりをお転婆で済ませられるのは多分エックスとルインくらいしかいないだろうが。ふと、ディザイアが床を見ると1枚の紙切れが落ちていた。
それに気づいたルインは、ディザイアの視線を追うと慌て
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ