第二話 第一艦隊結成!(電視点)
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「えっと、ユウキ司令官からの報告によると、五人の艦娘ちゃんが完成したみたいなのです」
電は座って書類と睨めっこしているアリス司令官に報告をすると、司令官はパッと顔を上げて、サンサンっと光っている太陽のように顔を輝かせます。
その笑顔を見ると、こちらも嬉しく思い、電も思わず笑みがこぼれてきました。
アリス司令官は立ち上がると、瞳をキラキラさせたまま電に近づきそして……
突然私の手を握りました!
はわわわ!!
「よ、ようやく! ようやく私達の艦隊が出来るのね、電ちゃん!」
「は、はいぃぃぃ! ううう嬉しそうでなななによりなのですぅぅ!」
「フフフ、この日の為にずっと艦隊の名前を考えてきていたの…… もう、楽しみで楽しみで仕方なかったわ!」
彼女はパッと電から手を離し、お胸の前にガッツポーズを取ります。
本当に嬉しそうなその姿に、電はまた、くすりっと笑いました。
前任の司令官は、アリス司令官とは違い、冷静でとても指揮が上手い優秀な司令官様でした。
だけど、喜んでいる姿なんてものを一切見る事が無かったので、電はアリス司令官に出会うまでは司令官は皆あんな感じだと思っていました。
しかし、それが間違っていると分かり、電は前任の司令官より、今の…… 雷と性格の似ている明るいアリス司令官が好きです。
「電ちゃんは私の秘書艦だからね、それにその艦隊のリーダーをやってもらうのだから先にその艦隊の名前を教えてしんぜよう!」
「えっ!? でで、電がリーダーなのです!?」
「大丈夫! あまり無茶はさせないから!」
い、今までリーダーなんてやった事がないのに! で、でも。アリス司令官が大丈夫っていうなら……
「それじゃあ、アリス提督様が命名した艦隊の名前、特と聞くがいい!」
司令官は机さんの代わりにしているみかん箱さんに足を乗せて、高らかに宣言…… したあと、やっぱりというか、みかん箱さんがアリス司令官の足の重さに耐え切れずにぐしゃっという悲しい音を立てて潰れちゃい、アリス司令官がこけてしまいました!
「だ、大丈夫ですか!? アリス司令官!?」
「へ、平気平気…… えーっと、こほん。そ、それじゃあ言うわね」
アリス司令官は咳払いして少し頬を染めると、改めて艦隊の名称を言いました。
「その名も、ディアウスよ!」
ディア……ウス?
新しい臼なのです?
数分後。
アリス司令官と一緒に電は編成ルームへと向かいました。
歩きながら、アリス司令官は興奮した様子で、電に話しかけます。
「一体どんな子達なんだろうね、出来れば軽巡艦や潜水艦っとか、戦艦とかだったらいいよね! ね!」
電はアリス司令官の言葉にうんうんっと
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