第一話:終わらぬ選択
[1/2]
[1]次 最後 [2]次話
体の痛みすらもう感じなくなってきた……いよいよ死ぬのかな俺?
エルのことが少し気がかりだけどちゃんと約束したし大丈夫だよな?
エルはいい子だし、それに……みんなもいるからな
短い人生だったけどみんなに会えたから満足だな俺は。
もしあの世があるなら兄さんやミラに会えるかな?その時は謝ろう、でもなんて言おうかな?
俺口下手だしな、ははっ、もうそろそろ意識もなくなって――こない?
あれ?なんだろうなんとなく地面に寝転がってるみたいに感じるし、やけに眩しい感じがする
もしかして目を開けられるのか?
「…………どこだここ?」
目を開いて辺りを見回してみると紫色の空に見たこともないただ広がるだだっ広い大地があった。
「もしかして……おれ地獄に来たのか?」
『それは違うよルドガー君』
「―っ!?オリジンなのか?」
『今の君は死んでいない、でも別の世界にいる』
「別の世界ってまさか俺が分史世界を作ったのか!?」
もし、俺が分史世界を作り出したのだとなったらみんなの思いを無駄にしてしまったことになる!!
最悪エルに骸殻に使わすことになるかもしれないそれだけは何としてでも避けないと!!
『ルドガー君何か勘違いしてるみたいだけどそこは分史世界じゃないよ、そこは僕たちの世界とは全く違う異世界さ』
「異世界?」
『そう、君はエルを助けるためにタイムファクター化したけど一瞬早く分史世界の消去と二度と分史世界を作れないようにする作業が終わってね、君の魂は分史世界にもなれず浄化されることも出来ずに彷徨ってその世界にたどり着いたのさ』
「そうなのか……魂が行きついたのは分かったがどうしておれは肉体があるんだ?もしかして魂があったら肉体は勝手に修復されるのか?」
『ふふふ、残念だけどそれは違うよ、それは僕のサービスさ』
「サービス?」
『そう、審判を超えた君へのささやかなサービスで肉体を作ってあげたのさ、しかも特別性だよ』
「そういえば、体が軽いな」
『その世界で生きていけるように体を強化してあげたからね』
「おお!!」
『君の時計とユリウスの時計もセット』
「ありがたい!!」
『さらに、骸殻が使い放題!!』
「なんだって!!?」
なんだよそれ、もう反則じゃないのか!?
ん?まてよさっきオリジンこの世界で生きていけるようにって言ってたよな?
……もしかして……この世界ってかなり危険なのか!?
「なあ、オリジンこの世界について教えてくれないか?」
『いいよ、でも話すと長くなるから直接脳に情報を送るね?えい』
「ぬわっ!!?」
頭の中に大量の情報が入ってきて思わず声を上げてしまう
[1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ