お仕置きターイム!!〜少々手荒くなります〜
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う。
いや、殺しはしないけどさ、犯罪だから・・・。
それに近いダメージは与えてやるさ。
「あ〜、そう・・・。」
「なんだ? 急に怖気づいたか? だが、君は既に僕を怒らせた、無駄だ!! この僕の切り札を喰らえ!!」
「いや、違うんだけど・・・」と言う間もなく、男爵が杖に力を込め・・・。
「霧!! そして、マジッククラフタースキル『性質変化』!!!」
その言葉と共に、杖から出た霧が徐々に広がっていく。見事なまでに白い霧は、完全に俺の視界を消してくる。
「成程、お前さん暗殺系のジョブ持ってるな? だからこうして霧を出すんだ。」
その声に答える声はねぇが、軽い金属音が何処からともなく聞こえた。暗器だな、うん。
だが、霧を出したのは失策だ。
「これを試したかったんだよなぁ・・・。」
そう呟く俺に、徐々に何かが近づいてくるのが分かる。気配こそ分かるが何処かは分からん、見事だな。
さ、そろそろ感嘆タイムは終わりにして制裁に入るか。
霧に手を当て、波紋を流し・・・・。
「タロット、大アルカナは8番『正義』の暗示するスタンド、正義!!」
その瞬間、奴の出した霧の支配権が俺に移る。
いや、最早霧そのものが、奴の出した霧とは違う。
俺らの周囲だけだったのが、ギルドの建物を覆う程に広がり、さらに天辺には王冠を被った骸骨がいる。
間違いなく、作中で「最大最強のスタンド」と言われた『正義』だ。
そして、当然奴の居場所も俺には筒抜けで・・・。
「お、そこか。」
俺の真後ろで仕込み杖を使って斬りかかろうとしてた男爵の攻撃を躱す。
「なっ、何故分かった!!?」
「いや、お前気付いてないの? 既にこの霧は俺のスキルによって俺の物だぜ?」
ははっ、驚いてる驚いてる。
「そして、もう1つ。」
「な、何だ!! また戯言か!!?」
「いや、大した事じゃないよ。ただ、お前はもう終わりだ。」
その言葉と同時に、さっき戦車に貫かれてた場所、肩と腕と脚と腰、後は腹か、そこの傷が広がり、デカい穴になる。
「ぐっ!!?」
「ははっ、痛いだろう? だが安心しろ、血液を蒸発させて作った穴だから血は流れん。失血死にはならんよ。」
だが、この能力の真価は、この地味な攻撃じゃねぇ。さ、フィニッシュだな。
「なっ!!? 体が勝手に・・・・。」
「『霧の糸』だ。お前の体に空いた穴を使ってお前を操ってるのさ。」
そのまま仕込み杖を持ってる腕を操り、仕込み杖の刃を腹に突き立てる!!
「オゴォッ・・・・!!」
「痛いか? そうだろうなぁ・・・! っと忘れてたよ。ネーナさんにビンタしてた事への制裁だ!!」
腕を操ってそこらの石を掴み、思い切り頬を殴らせる。アイツはまた珍妙な悲鳴を上げて地面に
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