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少年と女神の物語
第九十九話
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し!オレの元までたどり着けるか!」
「この、小賢しい手を・・・」
「いや、最初につかったのは武双君だからな?」

 ごもっともである。
 さて、とはいえどうしたものか・・・

「行くぞ、武双君」
「は・・・?って、ちょい待て」
「待たない!」

 と、ナーシャはそのままウコンバサラを振りかぶったので、俺は聖槍(ロンギヌス)を構えながら足をウコンバサラの方に向けて、

「いってきたまえ!」
「やっぱそうなんだよな!」

 思いっきり打ちつけられるのに合わせてウコンバサラを蹴り、一気に跳ばされる。

「ハッハッハ!面白い手を使うな、神殺しよ!」
「使ったんじゃなく、使わされたんだよ!聖槍よ、孕みし狂気を解放せよ!」

 そうして神獣の間を紙一重で超え、ドームに聖槍(ロンギヌス)を突き付けて中への侵入を果たした。

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