第九十九話
[1/4]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
宣言した瞬間に、大量の神獣が・・・水死体同然の神獣が現れた。
そして、それと同時に大量の流動体の矢が・・・
「フルバースト!」
すぐ後ろでリズ姉がそう言いながら両手を打ち、リズ姉が使える攻撃系の術が全て発動。そのまま矢を撃ち落とした。
「・・・この加護、一体どれだけのものなんだ?神相手の攻撃を防ぎきったぞ」
「多分、お互いの信頼度で変わってきてるんだと思う」
「なるほど、どうりで強いわけだ」
納得した様子のリズ姉はその場に座り、色々な道具を召喚しながら術式を編んでいく。
そして、再び放たれた流動体の矢を、リズ姉は再び撃ち落とす。
「私がここに残ってサポートをする。よく分からん矢については任せろ」
「なら、私もここかな〜。相手がヒルコなら、私はサポートに回った方がよさそうだし!」
確かに、ビアンカの言うとおりだ。
相手がヒルコである以上、その方が圧倒的に助かる。
「んじゃ、残りのメンバーで行きますか!」
そう言ってから走り出すと、リズ姉とビアンカ以外も一緒に走りだす。
その間にも流動体の矢は飛んできたが、全て撃ち落とされるか運良く外れる。
かなり水面が揺れるが、それでもどうにか走り・・・今度は、次々と神獣が向かってくる。が、止まることなく走りぬけようとする。
段取りは、全体でうまいこといける。
「御巫の八神よ。和合の鎮めに応えて、静謐を顕し給え・・・!」
まず、立夏が四体を『御霊鎮めの法』で抑え、そのまま相手をする。
「科戸の風の天の八重雲を吹き放つ事の如く、朝の御霧夕の御霧を朝風夕風の如き拂う事の如く!」
氷柱がそう詠いながら神楽鈴を鳴らすと、風が吹き荒れて神獣を吹き飛ばし、それを氷柱が飛翔の術で追っていく。
そして、向かってきた神獣が一旦消えたことで油断したすきに何人かが流動体で包まれ・・・林姉が、それを全て救い出す。
「そのまま行って!」
「OK。林姉も気をつけて!」
林姉がその場に残って魚の水死体の神獣の相手をしているが、どうしようもないので走る。
そして、揺れる水面をオオナマズの権能で揺らしなおして相殺し・・・運悪く現れた津波が、しかし運よく神獣を盾にして消える。
「ほう・・・」
「やっぱり、何回か会った不運はお前の仕業か、ヒルコ」
感心したような声を上げるヒルコにそう言いながら、俺とアテ、ナーシャの三人・・・人間でない三人だけが止まる。
そして、各々が神獣に向かっていくのを見ながら、口を動かす。
「お前は骨のない、とても奇妙な姿をした神であり、同時に海へと捨
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ