第二の罪
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数年前、東京のとある町一人の男が愚痴を言いながら、みじめに帰路に着いていた。
「なんで最近仕事ねーんだよ?急におじきがいなくなるしよー」
更に前
「おい渡」
「どうしたおじき?」
「ちょっとでけー仕事来たから、ちょっとの間お前に俺の事務所あずける。」
「おいマジかよ、この事務所はおじきの顔で成り立っているのに、俺つかまだ仕事やっと覚えた新米にどうなるか分かるだろ?」
あきらかにどうなるか分かっている。芽吹に対しおじきは、
「わかってるよ。おまえはまだ仕事を覚えたばかりのド素人だ。だがその分、磨き甲斐がある。いままではずっと俺が磨いていたが、今度は自ら磨いて輝け?それがお前にできる。俺の最後プレゼントだ。」
「おじき」
その時いつもは笑わないはずのおじきが一瞬だけ笑った。
「じゃ、俺もう行くからな。潰すんじゃねーぞ。」
「もー行くの、早くね?」
俺の話も聞かずにおじきは僅かな荷物だけ持って地平線の彼方へ行ってしまった。そして時は進み、芽吹はおじきの意志を引き継いで、カウンセラー事務所をやってたが、最近大手のカウンセラー事務所[kinds]ができて今まで引き受けてた仕事も全部取られ、今じゃまったく使われたいない事務所のビルの3階から5階までアパートに改装してそれで生計を立てている。そして今の芽吹はまるで魂が取られたかのように無気力になり今では、所長の椅子で、一日中座っているか、商店街[鉄壁銀座]をぷらぷらしてるか、のどっちかだ。しかしこの日が芽吹の人生そのものを狂わせるとは、この時、近所に住んでいる人は誰も知らなかった。そして話に戻り。
芽吹は愚痴をこぼしながら歩いてたら知らない路地裏に入っていた。そして日陰で眠っている小さい爺さんに出会った。そして芽吹はお構いなしに老人をたたいて。
「おーい爺さんおきとるか?」
おこそうと、したが反応がなく。耳元で試しに
「おーいじじい起きてるかーバーカ(大声)」
そしたら
「あーずっーと起きとるよ。バーカ(大声)」
「なんだよ起きてたのかよ、爺さんつかココどこ何だ」
面倒くさそうに言う。芽吹に対し爺さんは顔を見つめ表情を変え真剣な顔で言った。
「ほーおぬしがあいつか」
「あいつってなんだよ、俺はお前の事知らねーよ」
急に言われて動揺している芽吹対し老人は座っていた。みかん箱の中から、古い木箱の様な物を出し芽吹に渡す。
「これをお前さんに渡す。これはお前さんの存在(いみ)を示すものとなろう。達者でな」
「おいまてよ、俺これn」
この木箱を渡した。瞬間じじいは消えて路地裏も消えた。そして目の前が自分の自宅兼事務所の入り口だった。俺はタヌキに化かされたと、思ったがしかしあの爺から半ば強引に受け取った木箱はたしかに手に持っていた。芽吹は家に入り居間のちゃぶ台で木箱を降るとカラッカ
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