熱とかあるときにおでこに手を当てられるのは当てる方も当てられる方も恥ずかしいものだよな
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ほえ?」
気の抜けた質問に対して気の抜けた答えが返された。
「や、ほえ?、じゃなくて。さっきっていつだよ」
「え、あ、さっきというのは、だから、さっきの……」
「……」
瀬川が急にわけわからんくらいにモジモジし始め、返答が答えになってなかったので、さすがのおれも少し本気の心配。……あれ?こんなのさっきもなかったか?
「え?え?なにをしているのかな?優太くん」
「え?なにって……、瀬川がなんか変だから熱でも図ろうと」
そう言った矢先、瀬川の返答前におれの右手が瀬川の額に触れる。
「え?え?ほ?ほえ?」
「はぁ?なに言ってっかわかんねえから」
って結構熱あるかもな。何気にアツイし。んー、どうしたもんかな。
と、考えてる俺の手を振り払い、瀬川は2、3歩離れ、俺から距離をとる。え、なんで?俺そんな嫌われてたの?朝風や花菱なら未だしも、瀬川からこんな扱い受けないといけねえの?
「ちょ、ちょ、ちょっとまって!ゆ、優太くんがそゆことするからさっき反射的にそゆこといっちゃんでしょ!」
「は?そういうことってどんなことだよ」
「いや、だから、その、あの……」
というと、また瀬川は黙り、しどろもどろしている。……やっぱあいつへんだな。なんかあんのかね。熱?それとも生理?
「や、だからそんなゴニョゴニョ言われてたってわかんねえって。てか、言葉発せられないくらいひどいのか?」
少しどころか、かなり心配になったので瀬川との距離を一歩で詰め、聞いた。
「やややーッ!その、それ!」
「は?それ?それってなによ?」
「だからぁ……、そうやって直接的に色々してくるから恥ずかしいのぉ……」
瀬川は顔を真っ赤にして消えいる声でそう言った。
へ?
「……へ?」
……ちょっといっていることがわからん。
「へ?じゃなくて!」
「お、おう!?な、なした!?」
珍しく瀬川が大きな声を出し、
「お、女の子はすっごい繊細なんだからそ、そういうことしたらすっごい恥ずかしいのだよ!」
「あ……は、はい」
ん、もう、優太くんは本当に乙女心をわかってないんだから。と瀬川が呆れ顔で言ってくる。
「いや、まあ、わからんでもないけど。女の子が繊細ってのは」
「……え?」
「なんだよ、その顔。急に冷めたような目で見んなよ」
だって優太くんがそんなことをーーなどと、
「てか、男女そんな変わらねえだろ、心境なんて。むしろおまえの言い分には正論であって正論でないところがある!」
「ほ、ほえ!?そ、その心は……?」
「乙女心を持っているような女がおれの周りにいるとは思えない」
「……」
なにに驚い
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