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徒然なるバカに
どこの学校でもいるよね、説教好きなやつ
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あなたじゃないの?」

私は行き場のない右手のシャープペンシルをくるくる回しながら聞く。

「だからおれじゃねえって。何度も言ってんだろーよ」

「まぁ、何度も聞いてるけど……。疑われるのはしょうがないのよ?だってあの時間に白皇に入って花火を打ち上げているんだもの」

「泥棒したやつが花火なんか打ち上げるかよ」

それも一理あるわね。

彼が泥棒なんて真似、するともおもえないし、ましてや母校の教師から盗みを働くなんて。彼の言う美学に反することよね……。

雛菊はわかっていたのだ、優人が盗みなんてするわけないと。

でも……面倒なのはここの教師たちなのよねぇ……。まあ、彼の今までやってきたことから、100%否定しろって言うほうが無理でしょうけど。

「はぁ……」

本日何度目かわからないため息がこぼれる。

「あー?なしたんだお前、ため息ばっかりついて。そんなため息ばっかついてたら幸せ逃げるぞ、幸せ」

「あなたのせいでしょーが!あなたの!」
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