第三章
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しようもない有様だったから今こうして店の手伝いをしているのが信じられないのだ。
呆然としている彼に。また女房が告げてきた。
「心を入れ替えたのかもね」
「心をか」
「少なくとももう今よりは真面目になったみたいだよ」
笑顔で夫に言ってきたのだった。
「ちょっとはね」
「そうか。それでも更正しだしてるんだな」
彼にとってはそれが嬉しかったのだ。息子がぐれているのも彼にとっては悩みの種だったからである。
そして彼はここで。女房に顔を向けて言うのであった。
「じゃあ俺達もな」
「そうだね。頑張ろうか」
「ああ、そうしよう」
「だから早く来いって」
息子の威勢のいい声がまた聞こえてきた。
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