第一章
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何処か達観した今の小早川の言葉であった。
「やっぱり」
「それでは判決を言い渡す」
閻魔の地の底から響くような恐ろしい声が聞こえてきた。
「御前は地獄行きだ」
「えっ、私がですか!?」
小早川は地獄行きと言われて思わず声をあげてしまった。
「それはまたどうしてですか?」
「何を言っておるのだ。当然ではないか」
「そうだ。その通りだ」
閻魔の左右にそれぞれ槍を持って立って控えている牛鬼と馬鬼の言葉である。
「貴様は自殺したのだぞ」
「自殺はそれだけで罪だ」
「そうだったのですか」
「従って御前にはその罰を受けてもらう」
閻魔の言葉は厳然としたものであった。
「今からな。それでは引っ立てろ」
「はい、わかりました」
「さあ、こっちだ」
地獄の恐ろしい鬼達が彼を左右から掴んでそのうえで連行していく。彼はまずは血の池に投げ込まれた。そこに入るといきなり何と言っていいかわからない不気味極まる怪物が襲い掛かってきた。
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