暁 〜小説投稿サイト〜
リメイク版FF3・短編集
暗闇に眠れ
[1/3]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
「何とか云えよ! ムッツリしてないでさ……?! な、何すんだよっ」


 詰め寄ったら、片手で肩を突き返された。精一杯上目遣いで睨みきかしてやるけど────

相手は下目遣いでめっちゃ冷たい顔………

サラ姫に1人挨拶しに行って、しばらくして戻って来たあいつにおれは「どうだった?」って聞いただけで ─────

無表情で何も答えないから、詰め寄ってみたらこれだ。

冗談も通じないのか? このおカタい兵士さんはっ。


「や、やめなよ二人とも……!」

「はぁ、先が思いやられるわね」

 アルクゥは戸惑い、レフィアは呆れてる。


「 ────── 」

 あ、先に目を逸らした。……おれの勝ちっ? てか、そのまま1人で城出て行こうとするなよ!


「 ………みんなー!」

 ん? 城門を出た所で、城の上からサラ姫が手を振って呼び掛けてきた。

「無理はしないで! きっと帰って来るのよーっ!」

「サラ姫様! 必ずこの地に戻って参りますッ!」

 うおっ、サラ姫に対してそんなに声張り上げちゃって……。おれ達とも、それくらいのテンションでやってけってのっ。





 カズスでもちゃんと呪い解けてるか様子見に来たら、町の入り口でレフィアの親父さんが待ち構えてて、お互い無事を喜んでたけど話もろくに聞かずに、レフィアの手を引いて自分とこの家に連れ帰っちまった。

………あれ? って事は、おれ達3人で旅すんの??

おれとアルクゥは目を合わせてキョトンとするけど、イングズの奴に目を向けても────相変わらずムッツリしてる。


「なぁ……この展開、どう思う?」

「 知らん 」

 あのなぁ、そりゃないだろっ。


「……おお、お前さん達! わしだよ、シドだ! 飛空艇にミスリルの船首を付けて、ネブルの谷を塞いどる大岩に体当たりすれば砕けるかもしれん! 鍛冶屋のタカに頼むんじゃ!」


 早速レフィアの親父さんにそうしてもらったけど、レフィアは連れてけそうになかった。

おいおい……、マジで3人の旅になるのかっ?

アルクゥとはいつも通りでいられるけど、イングズとはやりづらいなぁ。何とかして、打ち解けらんないかな……?

 
 この後レフィアは、親父さんの目を盗んですぐおれ達と合流した。

はぁ……良かったぜ。クリスタルから啓示っての受けたの、おれ達4人だもんなっ。

そして飛空艇の大破と、おれ達無傷のミラクルは……まぁ置いといて、シドと別れてカナーンの宿屋────夜を迎えた。



「 ………少し出て来る」

 あいつは……、イングズはひと言だけ云って宿屋ロビーから1人出てった。

何か気になってこっそり
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ