第一部 異世界邂逅編 〜ヨシュア来訪者〜
辺境交易都市ジェリア
自重はしないとダメだと思う
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です。それが何かを検査して貰って、無駄な魔法実験で魔力を無駄遣いすることを減らしてもらうんですよ。私は回復系統の適性があるので、治癒等の魔法が使えます。魔物の中には色んな系統の魔法を使うのもいますけど・・・。」
「あぁ、さっきのヤツみたいにか・・・。」
そんな話をしてる間に、どうやら街についたようだ。それなりにデカい。
「着きました。ココが私の活動拠点にしている、辺境交易都市『ジェリア』です。」
ジェリアの街には難なく入れた。交易都市なだけに割と色んな人が出入りしているんだろう。チェックも緩かった。
それで俺は今、テッドと別れて冒険者の登録をしに来てる。テッドはメンバーの死亡報告と、依頼達成の知らせをするそうだ。
「冒険者登録ですね? では、こちらの紙に必要事項を記入して、登録料10万ペリと共に提出してください。」
「分かった。」
え〜っと・・・・・。
記入内容は割と普通だった。強いて言うなら種族を書くところがあって、やっぱり獣人とかいるんだとワクワクした程度だ。
「お、新しい登録者か!! だったら取りあえず、この木を全力で殴ってみろ!! あぁ、殴れってのは言葉のあやだ、飛び道具以外の武器なら好きにしていいから、兎に角全力でいけ!!」
陽気なオッサンだ、そーゆーのは嫌いじゃないが、登録は全部綺麗なお姉さんにしてほしかった・・・。
まぁ気を取り直し、木に向き直る。
かなりの大木だ。樹齢何年なんだか分からんが、かなり昔から生えてるんだろう。
「ちょっと気は退けるけど、やるしかねぇな。コォォォォォ・・・・・・・!!!」
呼吸法を使って腕に波紋を込める。後々面倒だろうから折れる程強くはやらないが、ちょっとくらい派手にやってもいいだろう、戦闘じゃない。
「震えるぞハート!!」
オッサンの目が点になった。
「燃え尽きる程ヒーーーーーート!!!」
声のデカさに職員などの周りにいた連中が集まってきた。
「ウオォォォォ、刻むぞ、血液のビート!!!!!」
準備は整った。ゲームしかしてない奴とかは太陽の波紋を想像するだろうが、原作でこれを言った時に使ったのは違う。これだ!!!
「仙道・波紋疾走!!!!!!!!!」
メキャアァァァァァァァァァァ!!!!!
凄まじい音を立てて、大木が真っ二つになり、吹き飛んだ。
流石はギルド職員と思える鮮やかな動きで自分の所に飛んできたそれを躱したオッサンは、驚愕に目を見開いて俺を見てる。
その目の感じは皆一緒だ。
「あ・・・・・・。」
やっちまった・・・・・・・・・・。
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