暁 〜小説投稿サイト〜
転生者の珍妙な冒険
第一部 異世界邂逅編 〜ヨシュア来訪者〜
辺境交易都市ジェリア
自重はしないとダメだと思う
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あの魔物を倒してから、俺らは取りあえずアイツの崩れた体が落ちた場所にいった。
探すの面倒だったな、法皇の緑(ハイエロファントグリーン)があったら楽だったろうに・・・。

聞いた話だと、魔物の素材は証明素材をギルドに渡せば残りは自分の物にできるらしい。
「そうか・・・・。で、ギルドってどんな所?」
「え、知らないで会話してたんですか!?」
「だって、そもそも登録とかもしたことないし、倭国出てからこの方1回も大きな街に入ってねぇし。」
そう言いかえすと、「それなら仕方ないですね。」と言って説明を始めてくれた。良い子だけど単純だな・・・・。
「まず、ギルドと言うのはこの大陸では一般的に冒険者ギルドの事を言います。他にも商人ギルドや職人ギルドが存在しますが、それらは商会や工房などの別の呼び名で呼ばれているので今回は説明しません。
それで、冒険者ギルドでは人々が登録して、ランクと呼ばれる冒険者の位に合った依頼をこなし、報酬を受け取って生活しています。ランクはDからSまであって、ランクが高くなる程に報酬は上がりますが、その分難易度も上がりますし、全ランクで命の保証や死亡後の責任などは負ってくれません。」
成程、前の世界で小説などで出てきたギルドと一緒だな。
「そこまでは分かった。じゃあ登録はどうすればいいんだ? 身分証明とかが必要なんだったら俺持ってないんだけど・・・。」
「いえ、身分証明は必要ありません。登録するには、ギルドに10万ペリを支払った後、ランクを決める試験を受けて、その後にジョブ選びと魔法適性の検査をします。」
ん?
聞きなれない言葉が出て来たな。何だ「ジョブ選びと魔法適性の検査」って。
「話の腰折ってすまん。ジョブ選びと魔法適性の検査って何なんだ? 後、試験ってどんな事をするんだ?」
「あ、いえいえ。そう言えばそこを話してませんでしたね。えっと、試験はですね、私もよく分からないんですけど、何でもギルドはしっかりと決められた強さに応じて傷がつく木を持ってるらしく、それに全力で攻撃して付いた傷の具合でランクを決めるんです。私は最初、C−でした。ランクはその後試験を受ける事でD→D+→C−・・・A+→Sといった具合に上がっていきます。Sなんてランクを持ってるのは伝説の勇者とかくらいになりますけどね・・・。」
テッドはそこで「てへへ」と笑って言葉を続ける。いや、何で苦笑した?
「それで、ジョブ選びって言うのは文字通りジョブを選ぶことです。基本的に好きなのを言えますのでジョブ決めとでも言った方がいいのかもしれませんね。ただ、1回決めたジョブは取り消せないので注意してください。」
何故かギルド職員のように注意してくるテッドに「分かった」と頷き、続きを促す。
「それで、魔法適性の検査って言うのは、人には使える魔法が決まってるん
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