第二章
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麻紀は優しい目でまた言うのだった。
「ホワイトが寂しかったり退屈しないように」
「はあ。そうですか」
「猫の為の遊び道具とかベッドとか」
ペットショップでちらりとみたそうしたものを思い出しての言葉である。
「そうしたのもね。買ってね」
「お嬢様が全部お一人でですか」
「だって私が飼うって決めたから」
その決意はあくまで忘れないのであった。
「絶対にそうするわ」
「わかりました。それでは」
美幸は彼女のその言葉を受けて頷いたのであった。
「お嬢様が思われるままに」
「ええ」
こうして彼女はそのホワイトと名付けた猫を飼いはじめた。しかしそれはそのホワイトだけに留まらず次から次に猫を拾ってきたのであった。何時しか屋敷の中は猫だらけになってしまったのだった。
「美幸さん、これはまた大変ですね」
屋敷の中に仕事で入って来た町田は苦笑いを浮かべて美幸に告げてきた。灰色の運転手の制服とズボンが彼女のそのプロポーションによく似合っている。
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