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ウィザード外伝-仮面ライダーサマナー-〜指輪の召喚師〜
怒りの召喚
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現れた。

一体はギラギラと赤く輝く血走った四つの眼、いくつも並ぶナイフの様に尖った歯を強く食いしばる黒豹の顔、両肩には折り畳まれたカラスの翼を模した肩当てを付け、両腕両足にはギターやバイオリンの様な弦がピーンッと張られているという見ようによっては悪魔の様にも見える外見をしたフラウロス

もう一体は赤と黒の毒々しい斑模様をした鳳仙花の花弁で象った火龍に似た顔、紅蓮の炎の様にも見える蔦植物が走るボディ、腕と足には植物の根が絡み付いてるという姿をしたサラマンダー

『んだァ?お仲間かよ、カラドリウスかフンババの野郎、余計な事を…でもまあいい、おいテメーら!手伝え!!』

『『…。』』

マカラはこのなんの前触れも無くいきなり現れたフラウロスとサラマンダーを口煩い上司共が送り込んだであろう援軍だと思い、偉そうに命令したが肝心の二人は何故か無反応…棒立ちしたまま無言を決め込んでいる


『オレ様の話を聞いてんのか!?クソボケ!!案山子か!テメェらは!?突っ立ってねーでサッサとグールと一緒に召喚師を殺れ!!』

『『『ギギギギ!!』』』

マカラは話を微塵も聞いてない馬鹿二人に激を飛ばしながらサマナーにグール達をけしかける…だが、信じられないことが起きた

『バルルルルルル…バルッ!!』

『ギララララララ!!』

『『『ギギャアッ!?』』』

なんと、フラウロスとサラマンダーは何故かサマナーの前に立ち、まるで彼を守るかの様に迫るグール共を殴り飛ばしたのだ。

『はあ〜っ!?違う、このマヌケ!!そっちは味方だろがァアアアアアアアアアア!!?』

『バルァアアアアア!!』

『…な…ガッ!?』

敵(サマナー)を助けるという意味不明なフラウロスとサラマンダーの愚行が気に食わず、キレたマカラが怒鳴ろうとした次の瞬間、フラウロスは右腕を振るい、張られていた弦を伸ばしてマカラの左腕を切断した

『ギララララララ!!』

『『『ギャアアァアアアアアアアア!!?』』』

同時にサラマンダーは頭を上下に激しく振るうヘッドバンキングにも似た動作をして燃え盛る炎の花びらを撒き散らし、その場に居たグールの半数を焼き尽くし、消し炭と化した

『痛ギャアアアアアアアア!!な…何やってんだァッ!馬鹿か!?テメェらァアアアアアアアアアア!!』

またもや理解に苦しむ行動を誤作動を起こした機械の様に淡々とこなすフラウロスとサラマンダーにマカラは切断された左腕を押さえながら、激痛のあまりに地面にのたうち回った。

『無駄だ。「そいつら」はボクの言うことしか聞かない。』

『は!?』

『ボクにはちょっとした能力があってね、それは指輪の力で封印したファントムを…好きな時に呼び出し、操れる。すなわち、「召喚
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