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ウィザード外伝-仮面ライダーサマナー-〜指輪の召喚師〜
怒りの召喚
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のだ。

「ロッ…キー…?」

『くぅうう…うう…ん…』

見えないため全く解らないが、自分の身体に飛び散ってきた今まで嗅いだことのない生臭い得体の知れない臭いとロッキーの弱り切った鳴き声、そしてマカラの声を聞き、鈴鳴は今の状況を悟り、知らず知らずのうちに恐怖のあまりに全身が震え出した。

『逝っちゃえよ、バァアアアアアアアァァァ〜〜〜カッ!!』

『。』

だがそんなことはマカラにとってはどうでもよかった。再び鈎爪を振るい、ロッキーの首を一撃の下に撥ね飛ばし、絶命させた。

『ギャーハッハッハッハ!!あー!スカッとしたァァァ!!ゲヒャハハハハハハハ!!』

屈辱を完璧に晴らしたマカラはゲラゲラ笑いながら撥ね飛ばしたロッキーの首から追い打ちをかけるように目玉を刔り出して額の口に放り込んでそれを噛み砕き、プヂュッ…という怖気の走る潰れた音を響かせ、生々しい汁を垂れ流す

「あ…あ…あ゙ぁあ゙あぁあああぁあ゙ああ゙ぁあ゙あー!!」

何が起きたか、認めたくなかった…だが現実は非常に非情である。悲痛な悲鳴を上げながら鈴鳴はもう既に確信してしまい、慟哭した。

『後はテメェだけだなァッ!このガキ…!?』

『ガウァアアアアア!!』

『また使い魔かよ!?うっとおしいッ!』

『ギャウン!?』

矛先を鈴鳴に変えたマカラが鈎爪を構えてにじり寄ろうとしたが、一匹の蒼く煌めく小さなオオカミ型のプラモンスター・コバルトガルムがそれだけはさせまいとたちはだかり、飛び掛かって妨害したが、健闘虚しく蹴り飛ばされ、バラバラになった。

「はあ…はあ…クソ…ファントム…!鈴鳴ちゃんから離れ…!?」

汗を滝の様に流し、鈴鳴達の臭いを頼りにここまで来たコバルトガルムを全力疾走で追いかけ、息切れしながらようやく銀嶺が到着したが…時既に遅し

「うぁああああ…あぁああああ!!ロッキィイイイイイイイイ!!」

「な…なんて…こと、を…貴様ァアアアアアアアアアア!!」

無惨な変わり果てた姿のロッキーの屍と涙をボロボロ流す鈴鳴を見て、銀嶺は激怒した

『グヒャヒャヒャ!!まさか自分から来るとは!探す手間ァ省けたぜェ〜!!このスカシ野郎ォが〜ッ!!でもいいのか?後ろの「ソレ」、放っといてもよォー!!』

「!!」

悪辣極まりない所業をやらかしたマカラは清々しいまでに下劣な笑い声を上げ、鈴鳴を指で指しながら銀嶺にとある警告をした…

「…うッ…あ…!!」

鈴鳴の顔や胸、腕…全身の至るところに不気味に輝く紫色の亀裂の様なものが少しずつ広がり始めたのだ…これはファントムによって絶望させられたゲートに見られる現象であり、早くなんらかの対策をしない限り、ゲートは死に絶え、代わりに新たなファントムが生まれ
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