三話
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言うならばアイツを喰わしてくれていいんだぜ」
どんだけ腹が減ってんだよ。
「何時も俺の生命エネルギーを喰って生きてんのに腹が減るか普通?」
猫は俺の影、俺の心、俺の命、俺の魂と直結している。
好きで猫と俺は融合した訳ではないのだが色々と事情があって俺は仕方なく融合した。
「腹は減るぜ。
俺の場合は相棒と直結して生気を貰ってるから死にはしねぇが腹は減るし空腹は俺を惑わせる」
「じゃ、空腹に惑わされない様に生きていくんだな」
俺は座っていた椅子を元に戻し立ち上がる。
そしてゆっくりと歩き自分の教室に足を向ける。
「待ってくれよ相棒!」
突然、前に出していた足が止まった。
自身で止めた訳ではなく意図的に止まった。
「なんだよ猫、これから教室に戻ろうと思ったのに」
俺の足を止めている原因、猫に俺は話し掛ける。
突然、止まって急に何かに話し掛ける姿を見た学生はこっちを見てくる。
余り変な目で見られたくないがここは猫の話を聞き状況を打開した方が良さそうだ。
俺はそう判断し俺の足を止めている原因の猫に話を続ける。
「相棒、俺は今、非常に腹が減っている!!」
「それは聞いた、だからなんだよ?」
「何か喰わせてくれ!!」
ここまで猫が言うのは珍しいな。
何時もは腹が減ったやら眠いしか余り言わない猫が今日、現在は腹が減ったと言ってくる。
しかも俺の足を止めてそれを危険状態と示してしるかのように。
「あのな猫よ。
俺はお前にエネルギーを与えてやる事が出来るが何かを喰わせるのは無理だ」
「なら目の前にいる人、人間を喰わせてくれ!!」
「駄目に決まってんだろ。
人間以外にしろ、それなら話を聞いてやる」
ここまで猫が面倒くさい奴とは知らなかったが今日は相当、腹が減っているようだ。
なら何か喰わせて黙らせよう。
今、俺の居る場所は食堂
ここなら食材や飲み物が溢れている。
「じゃ、じゃあ。
あのカロリーメイトってやつを喰わせてくれ!」
「は?」
「だからあのカロリーメイトってやつだよ!」
俺は視線を目を足元で俺の足を止めている猫から右に逸らした。
実際、俺にも猫の姿が見えている訳ではないが意図的に足が止められていたので視線を足から右に有る自販機に俺は向ける。
「カロリーメイトってお前なあれはお前みたいな猫が食うもんじゃねえぞ?」
「それは確かにそうかも知れねぇけどよ、
俺は偶には相棒が喰っていやがるカロリーメイトってやつが物凄く気になるんだよ」
俺が通っている学校にはカロリーメイトの自販機が存在する。
味はチョコレート、フルーツ、チーズ、ノーマルと4つどれも俺の好みだ。
が、俺の半身と言える猫がカロリ
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