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異伝 銀河英雄伝説〜新たなる潮流(ヴァレンシュタイン伝)
異聞 第四次ティアマト会戦(その1)
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う思ったか……」

じゃあ聞かされている俺の気持ちはどうなんだ? 俺はこの艦隊の司令官だぞ?

……ロイエンタールもミッターマイヤーも非常に優れた用兵家だ。俺もそれなりに戦闘指揮については自信が有る。俺達三人はこの戦いでは必ず勝利に貢献し、ミューゼル提督に俺達を認めてもらわなければならない。そしてその自信は有る。

特に俺は宇宙最強の艦隊を作る、正規艦隊司令官になりたいとミューゼル提督に言ったのだ。それにふさわしい能力を持っていると証明しなければ……。先頭集団か……。先鋒は武人の誉れ、俺の艦隊の破壊力、突破力をミューゼル提督の目に焼き付けてやる。

「こっちは白衣と聴診器を希望すると書いてある。天気予報で白衣と聴診器?まさに病気だな」
「看護師って事ですかね」
「聴診器だから女医さんだろう」
「頭に注射でも射って貰えばいいんだ。少しは賢くなるだろう」

良い考えだ、これ以上悪くなるかもしれないというリスクさえなければな。ついでにお前達も注射してもらえ。

……残念なことにミューゼル艦隊は必ずしも軍上層部から厚遇されていない。ミューゼル提督若く昇進が早すぎる事も有るが例のミッターマイヤー少将がコルプト大尉を射殺したこと、それをミューゼル提督が庇った事が響いている。今回の戦いに参加できたのは例のコルプト大尉の一件を不問に付す代わりに功績をたててこい、それでチャラにしてやる、そういう事だろう。

「ツインテールか、発想は悪くないが少佐の髪の毛はそんなに長くない。無理だろうな」
「ヴァーチャル・ガールの影響だな。あの中にツインテールの女の子がいるだろう、かなりの人気らしい」
「なるほど、それでか」

ツインテール? かなりの人気? オイゲン、卿は何故そんな事を知っている?

……ミューゼル艦隊の司令部はミューゼル提督の他には艦隊参謀のメックリンガー准将、ブラウヒッチ大尉、そして副官のキルヒアイス中佐が居るだけだ。一万四千隻の艦隊を運営するにはいささか人手不足で心許ない。しかしこれでも改善された方だ。

「メガネをかけさせろか、やっぱりメガネっ娘は根強い人気が有るな」
「女性の方は余りメガネを好みませんけどね」
「かけているのはアクセサリー代わりだよ。機能性を取るならコンタクトだからな」

馬鹿め、メガネとロリと巨乳は女の三大セールスポイントにして男の三大妄想だ。この三つを兼ね備えた女に出会えるのは四年に一度有るか無いかだろう。少佐にメガネをかけさせれば少なくとも二つはゲットだ。メイク次第では三つパーフェクトだろう。それを選べ!

……最初、ブラウヒッチ大尉は司令部には居なかった。ヴァレンシュタイン少佐が司令部の人手不足を心配してブラウヒッチ大尉の配属を人事部に依頼しなかったら司令部はメックリンガー准将と
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