こーゆー小説の悲鳴は戦闘フラグ
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悲鳴の聞こえた所に行くと、何やら日本どころか地球の森にすら絶対に居ないような姿をした化け物が、馬車を襲っていた。
4人組の武器を持った人達が応戦してたんだろうが、1人が倒れてるところを見るとあまり善戦してるとは言い辛い。倒れてる人が上半身と下半身をバイバイさせてるところから察するに、あの化け物は間違いなく何かしらの斬撃をしてくる。
そんなこと考えてたら、化け物、あぁ、コッチでは魔物だったな。それが俺に気付いたようだ。振り向いた。
「うわぁ、気持ち悪・・・。」
思わずそんな声が口から漏れる。だって仕方ないじゃん。コイツの見た目相当グロイよ?
そこから斬撃を出したんだろう、先端に鉤爪の付いた大量の触手が口から出てて、体は妖怪人間ベムみたいなもんだ。超怖い。リアルでべム見たらこんなんなんだな、こりゃ人間も仲間外れにしたくなるわ。
『MYOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!』
いや待て、かなり待て。
俺が見た目にビビってたから隙だらけだったのは認めよう、そしてそこを狙うアンタの鋭さと、中々の身体能力の高さも評価しよう。
だがお前、その声は何とかならんのか・・・? みょーってお前・・・。
そんな馬鹿な思考してたからだろう、反応が遅れた。
ザクッ
「痛てぇ!!」
伸びてきた触手に腕を斬られる。超痛い、ギリギリ反応が間に合ってなかったら真っ二つになって死んでたな。
まぁ、この程度は波紋の呼吸法の力で治るかな。
「あ、危ないですよ!! 私達に任せて早く逃げて下さい!!」
戦ってた人達が俺に声をかけてくる。
いや、今更過ぎるだろそれ・・・。てか、全身甲冑着てるから分からなかったけど女なのか・・・。
だったら尚更今更の事になるなぁ、女って分かったのにそれに守ってもらって逃げるなんざ男が廃るよ。
「いや、俺も戦闘は出来る。だからアンタらは取りあえず傷でも癒してろ!!」
そう声をかけた後に手に波紋を込める。実戦では初めてだけどやるしかねぇか・・・。
「タロット、大アルカナは4番『皇帝』の暗示するスタンド、皇帝!!」
腕に伝わる重み、しっかりとあの拳銃が握られている。
「喰らえ!!」
取りあえず3発ぶっ放す。一応はハワイで扱い方を習った事も有るし、それなりに射撃には自信があるが・・・。
避けられた、かなりの早さだ。
「やるな〜。だがまだだ、皇帝のスタンド能力は弾丸にまで及ぶ。」
その力は、追尾機能。
避けられたところで軌道を変えた弾丸が、魔物の後頭部に直撃する。
『MYoo!!?』
よし、怯んだ!! 今のうちに波紋を叩きこんで・・・!!
『治癒。』
「何だと!?」
奴がそう言うと同時に、後頭部の傷が塞がった。
『速度強化。』
そして、今
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