月光校庭のエクスカリバー
第41話
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から合っているはずだ。
日も落ち、逢魔が時と言った時間。遭遇するにはいい時間かもしれない。最も『魔』は俺たちにあたるわけだが。
「・・・祐斗先輩」
「うん」
廃屋の入口の前に着くと殺気を感じた。
「上だ!」
匙の言葉と同時に上を見ると、白髪神父が降ってきた。
「神父ご一行様にご加護あれってね!」
その白髪神父、フリードはエクスカリバーを先頭に居た祐斗に振り下ろす。
ギィィィン!
即座に魔剣を創り出しその一撃を防ぐ。
「フリード!」
「!その声はいつぞやのドラゴン君かい?それに魔法使いにと騎士様、あとおちびちゃんもいるじゃないの。つぅことはクソ悪魔のコスプレですかぁ」
「餌だ。ようやく釣れたがな」
そう言っている間にイッセーと匙、小猫は神父服を脱ぎ棄て駒王の制服姿になった。
匙のスタイルは知らないが接近格闘主体の二人はこの神父服は動きにくいだろう。
「まぁ何でもいいや。むしろ手ごたえの無い神父共の相手より何倍も楽しめるってもんよ!ましてや5人もいるなんてな!」
「君の相手は僕だ!」
そういって祐斗はフリードに斬りかかる。フリードもそれに難なく対応し屋根を飛び交いながら斬り合っている。
「なんて速さだ。これじゃ木場に譲渡するタイミングがねぇ」
イッセーが言うように今のフリードの速さは祐斗と同等だ。
以前教会で戦った時のフリードは当時の俺よりやや速いくらいだった。
行方をくらませていた間にそれだけの力をつけたとも考えられるが、奴が持っている剣がエクスカリバーの一本であることを考えるとアイツが持っている聖剣は。
「如何ですか!?この『天閃の聖剣』のお味は!」
天閃の聖剣。所有者に速さを与える聖剣。その力で速度を底上げしているんだろう。『悪魔の駒』の『騎士』に該当する能力。
すなわち『騎士』同士の戦いと言える。
そんな戦いを見ながら俺は周りを観察する。あの手紙が罠である可能性を考慮してだ。
だがここまでフリード以外の奇襲は無く、トラップの気配もない。
そしてフリードも最初は俺たちだと気付いていなかった。
これらを踏まえると手紙の主とフリードたちは無関係で、尚且つ俺たちを擁護が目的と考えていいかもしれない。内容も警戒を促すものばかりだったから。
完全に信用することはできないがある程度は信じていいだろう。
意識を二人の方に集中する。
「とりあえずフリードの動きを削ぎたいところだな」
動きを削ぐことが出来れば、イッセーの譲渡なりで援護が出来る。
だが俺の取れる手は足場を崩すと言った方法だから祐斗にも影響が出る。
「アイツの動きを止めればいいんだな?」
匙はそういうと左腕を前に出した。
そ
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