月光校庭のエクスカリバー
第41話
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いんだ。危険を承知でもいくべきだと思うけど」
「考えておく」
そこで話を切り上げ教室に戻る。
だが祐斗の言うように唯一の手がかりでもある。
踏み込むべきか。
「朔夜!股間を隠せ!」
「は?」
イッセーからの謎の指示に思考が中断される。
「桐生は男のアレを数値化できるメガネを持っているんだ!」
松田が説明してくる。
「ああ、元浜の同種の能力か。さすが、女版元浜」
さすがと言っているが全く褒めてない。正直、元浜同様いらない能力だ。
「ちょっと!こんなのと一緒にされるのは遺憾なんだけど。属性が穢れる」
「なんだと!メガネキャラは俺の特権だ!」
メガネ二人が言い争っているが五月蠅いし止めるか。
「はぁ。お前ら、同じ会話を生徒会長の前でもできるか?」
「「無理です。すみませんでした」」
二人が一瞬にして頭を下げた。
「確かに・・・!メガネキャラの具現ともいえる会長を引き合いに出されれば手も足も出ない」
「さすがだ、朔夜!二人を一瞬にして沈めた!」
「全く嬉しくないからな」
どうでもいい称賛をもらったところでチャイムが鳴った。
◇◆◇
「今日も収穫はなさそうだな」
匙が言うように今日も収穫が無い。
人気のない場所を中心に捜索しているが日中は難しいか。
時間は日没間近。もう少し探せるが後一か所と言ったところだ。
これ以上は部長や会長に気付かれる。
まだ、内密に行うことを方針としている以上見つかりたくない。
やっぱり見つけるためには巻き込む方がいいか?
もしくは・・・
「朔夜君、やっぱりあそこに行ってみよう」
祐斗も同じ事を考えたようだ。
「それしかなさそうだな」
現状打てる手は無く、これと言った情報も無い。なら危険を承知で行動してみるか。
「なんだよ二人とも。どこか当てがあるのか?」
イッセーが聞いてくる。
「ああ一応な。ただ情報の出所が不明だから警戒してるんだ。罠の可能性も大いにある」
「マジかよ・・・」
「どうする?全く動いていない現状を打破する手としてはありだと思うが危険もある」
「補欠に入らずんば虎児を得ずだ!行こう!」
「補欠じゃなく虎穴な。今日やった文だぞ。ちゃんと聞いとけ。二人もいいか?」
「・・・はい」
小猫は頷き
「ああ。やってやるぜ!」
匙も乗ってくれた。
集まった時こそ逃げ出すくらい乗り気じゃなかったが、祐斗の事情を聞いてからはかなり協力的だ。
変態で情に厚い。まさしくシトリー眷属版のイッセーだ。イッセーほどオープンではないが思考はどっこいどっこいだから良いだろう。
そして俺たちは手紙に書いてあった廃屋に着く。
この廃屋だと明確に指定していたわけではないが町はずれの廃屋はここくらいだ
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