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妖精の義兄妹の絆
ブレインVSジュラ
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っくり立ち上がったミッドナイトに僅かながらの恐怖を感じた。
そして、次の一言でリチャードは地獄を見た。








「真夜中に。」



ゴシャッ

「ぐああああっ。」
突如、リチャードの体のあちこちに大きな切り傷が刻まれた。
「あ、あ…。」
リチャードは何が起きたのか対処できない。
瀕死の状態だったミッドナイトが攻撃を加えられる訳がないと思っていたからだ。
一体どうやって、と思い、リチャードはミッドナイトを見た。
「ボクに魔法は当たらない。」
そこに立っていたのは傷はおろか、ホコリ一つついていない平然とした顔でミッドナイトだった。
(「ミッドナイトのキズが無い…!!?」)
確かに攻撃は当たっていたハズ。なのに何故ミッドナイトは無傷なのか…。
リチャードの思考回路はその答えを探すだけで精一杯だった。答えなど見つかるハズがないのに。
「ボクは父上をも超える最強の魔導士なんだ。」
リチャードが薄れゆく意識の中で最後に見たのは不気味な笑顔を見せたミッドナイトだった。
(「私の祈り…。弟よ…、もう一度お前の顔を……見たかった…。」)
そこでリチャードの意識は深い闇の底へと消えた。











「五つ目の祈りが消えた…。ミッドナイトよ。…うぬは決して消えるな…。それが私の祈りだ…。」












一方、タクヤたちはニルヴァーナの操縦席であるはずの王の間に辿り着いたのだが、
「どうなってやがる…。」
「何これ…。」
「む…。」
タクヤたちは辺りを見渡して操縦席を探した、が、
「何一つそれらしきものがねぇーじゃねーか!!!!」
「ど、どうやって止めればいいの?」
グレイは操縦席がないことに苛立ち、ルーシィはどうすればよいのか困っている。
「ぬぅぅ…。」
「くそ…。ブレインを倒せば止められるモンかと思ってたけど…。」
「甘かった…。止め方がわからないなんて。」
三人は必死に何か手がないのか探し出す。
「どうしよう?解毒の魔法をかけたのにナツさんが…。」
「おおお…。」
ナツとハッピーはウェンディにより解毒の魔法をかけてもらったが、ナツは乗り物酔いというほかの毒にやられていた。
こればかりはウェンディの解毒の魔法でも治らない。
「だらしねーなー、オイ。」
「ナツは乗り物に弱いんだよ。」
「情けないわね。」
タクヤとシャルルはナツを囲んで罵声をあびせた。
「乗り物酔い?だったらお兄ちゃんと一緒だから、トロイアで治るハズ。」
そう言って早速ウェンディはナツにトロイアを唱えた。

パァァァ

「!おぉ!?」
ナツの顔色はすっかりよくなり目を覚ました。
ナツは不思議な感覚に包まれている。なんといっ
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