本編
始まりのファンファーレ
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「ねぇねぇ、何か楽しいことない?」
気軽に、友人に話しかけているこの少年
茶髪のナチュラルウルフに白いTシャツの上に黒いベスト、ベージュ色の半ズボンをはいている。
「ないけど、物騒なことでさぁ、最近この辺りで精神疾患の患者が、次々に人を殺してるって噂知ってる?」
その少年は、上を向き少し考えた。
「う〜ん、確かあったなそんな事が」
「あったなじゃないよ、あるんだよ!」
ショートカットの少女が少し強めに言った。
「それにしても、すげぇ、人混みだな」
周りの人の声が聞こえてきた。
「聞いたかよ?近くの中学校の生徒が、包丁持って暴れてるらしいぜ」
「マジかよ!?あんなちっちぇ女の子がか?」
と男達が、会話をしている隣で
買い物帰りか、主婦達の噂が聞こえてきた。
「彼処にいるの、ハルちゃんらしいのよ」
「そうなの!?あんなにいい子で親御さんも優しくて、いい環境で育った子なのに???」
「突然、狂った様に暴れだしたらしいのよ」
「そうい言えば、他の殺人事件もそうらしいのよ。」
「もしかして、覚醒剤とか?」
「まさか、ハルちゃんに限ってそれはないわよ」
「そうですよねぇ」
など小声で噂話をしている。
「行ってみるか?」
少年が言う
「でも????怖いよ???」
少女は少し怯えていた。
「大丈夫だって!見てくるだけだから、なっ!」
そう少年が言うと、少女は少し考えた後
「????うん、でもちょっとだけだよ?」
「分かったって!無茶はしない!」
人混みを分けて、少しずつ進んで行き、たどり着いてまず目に入って来た物は
包丁を持った、小柄な少女であった。
「???????ハル?!」
少年が呟くと、小柄な少女がこちらを睨んで来た。
「ハルなのか!?」
「ウルサイ、ダマレ、コロスゾ?」
少女は何故か、片言で喋っていた
「ハルちゃん!どうしたの?訳があるなら教えてよ!?」
少女が言うと、ハルは突然涙を流してこう言った
「オマエラニ、ナニガワカル?シンデシマエバイイノニ!」
「分からないよ!だからこそ聞いてるんだよ、ね?だから教えてハルちゃん?」
「ウルサイ!コロス!ゼッタイコロシテヤル!」
「ウワァァァァァ!」
ハルは、包丁を少女に向けて、持ち走ってきた。
「しまった!千尋!」
「おっそいわねぇ、どこほっつき歩いてんのかしら?」
とエプロンをした若い女性が言うと。
「知らない、何か『俺のナチュラルウルフが最強ってところ見せてきてやるぜ!』って言って飛び出してったけどね」
赤い縁の眼鏡をした高校生らしき女性が呟いた
ふと、高校生らしい女性がテレビをつけ
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