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星色国の姫君
プロローグ

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星色国
シンドリアより大きく、レーム帝国に比べれば小さい島国
東の海に位置し、シンドリアとは真逆にある

そんな星色国に第一皇女が誕生した
齢4歳で国の制度をぬるかえ、先導者となった彼女は麒麟姫と呼ばれるようになった

国民にも家族にも愛されている彼女だったが、一つだけ秘密があった

それは彼女が転生者であり、神の王の姫君であること

元々彼女は全く違う世界の住人であった
寿命で亡くなり、あの世に行った際に神の王に気に入られ、神の姫君となったのだ

この世界に転生したのはたまたまだが、彼女は万能な力を持っており、精神年齢は90歳を超えている





「ふふ、いやだわ。この歳になると考え事が多くなってしまう」
庭の近くにある椅子に座り、テーブルにおかれている水の入っているクリスタル製のお皿に花を浮かばせる

「姫、王がお呼びです」
一人の女中が少女を呼ぶ
「ええ、わかったわ」

水面の花が寂しげにゆれていた
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