第九十話 交遊
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屋に小猫を案内して、二人でクレープを味わっていた。
「ここは小猫ちゃんとどうしても行きたかったからね。誘って良かった」
「・・・私としてはここを知らなかった自分がちょっと悔しいです」
「あはは。小猫ちゃんは甘い物が大好きだからね。それじゃあ、次の所に行こうか?」
「はい!」
小猫は小さい笑顔で答えると座っていたベンチを立ち歩き出そうとすると・・・
「ほっほっほ。今は猫又の娘と交遊中かの?黒衣の死神よ」
「っ!?」
闇慈は【黒衣の死神】という言葉が耳に入ると小猫を自分の背後に回らせ、その音源の方に軽い殺気を放ちながらゆっくりと向き合う。
【黒衣の死神】と言う闇慈の二つ名は知れ渡っているが一誠みたいな親しい人物はほとんどが名前で呼んでくれるためこの二つ名で呼ぶということはカオス・ブリゲードみたいな敵対関係の人物が近くにいると言う事を感じ取り、闇慈は殺気を放っていたが・・・
「そう怖い顔をするでない、儂じゃよ」
そこにはラフな格好していた老人が立っていたがその人物はかつて闇慈達を救ってくれた・・・
「オーディン様!?失礼しました!!」
北欧の最高神オーディンだった。闇慈はオーディンと認識すると慌てて殺気をしまい、謝罪を行った。
「まあ、お主が殺気立つのも分かるわい。カオス・ブリゲードといつ戦争になるか分からんこの時期にお主の二つ名で呼んだ儂にも非はある」
「ありがとうございます。それでオーディン様はどうしてこんな所に?」
「それはな・・・」
オーディンの言葉を遮り、スーツ姿の女性がオーディンの後を追ってきたの少し息を切らし、話に割ってきた。闇慈はその女性に見覚えがあった。
「オ、オーディン様!こんな所にいらっしゃったんですね!!いきなり居なくなるから驚きましたよ!?神様なのですから、少しはキチンとして下さい!!」
「やれやれ。お主がおると一人でノンビリと過ごす事も出来ん。そんなに生真面目ではお前の後ろの奴にも愛想尽かされてしまうかも知れないぞ?」
「時と場所を考えてくださいと言っているのです!それに私は・・・えっ!?」
オーディンと向き合っている女性、ロスヴァイセは闇慈達の存在に全く気づいておらず自分のペースで会話を続けていたがオーディンの言葉で闇慈の存在に気づくと・・・
「ア、ア、ア、アンジさん!?」
「やっぱりロスヴァイセさん!お久しぶりです!」
「お、お、お久しぶりです・・・」
「・・・」
ロスヴァイセは闇慈に以前告白に近い慰めを受けて、それを勘違いしているため闇慈の前では生真面目な戦乙女も一人の乙女になっていた。しかしそんなやりとりを小猫は少し気にくわないのかジト目でそれを見ていた。
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