第十五話 再会
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魔物を止めるために、カボチ村に向かおうとした私たちだがアベルの提案で途中にあったルラフェンの町で装備や野営用の品を幾つか購入した。(カジノで稼いだ金があるため金銭面では困らない。こういう時には頼りになる力だ。)
そして、現時点での最強装備をした私たちはカボチ村に向かっているのだが。
「アベル!そっちに敵いった!」
「わかっている。ミレイも近くに敵が!」
「えいや!」
「スラリんちゃん危ない!」
運悪く魔物の群れに出くわしてしまった。
私は攻撃呪文で一掃するよりも、スクルトやルカナン、マヌーサにメダパニなど補助・妨害呪文で援護にまわっている。
妨害呪文を使ったのが功を奏したのか、魔物達はお互いを傷つけあったり空振りをするなどしてアベルたちに攻撃が来なくなった。
「バギマ!」
「イオラ!」
アベルのバギマと私のイオラで魔物達は全滅した。と思ったら魔物の群れから起き上がった奴がいた。
「わしは魔法使いのマーリンですじゃ。あなた方のおかげで良心に気が付く事ができました。わしを仲間に加えてくだされ」
「いいよ。よろしく、マーリン」
アベルがマーリンと握手をした。
マーリンを仲間に加えた後、私たちは魔物と戦ったりしながらカボチ村に着き、一泊してから魔物の住処に向かっているというわけだ。
「しかしここはほかと比べて魔物が多い」
魔物との戦いで仲間になったさまようよろいのジョーが言った。
「やっぱり魔物が住み着いているからそれに引き寄せられるのかも」
「ミレイどのに賛成じゃ」
そんなことを話しているうちに最深部にたどり着いた。
「あの魔物は地獄の殺し屋キラーパンサー!」
マーリンが言った。
「本当におとなしくできるの!?プルプル」
「キラーパンサー。……もしや!」
アベルがつぶやいた瞬間キラーパンサーが襲い掛かってきた。
「グルゥゥゥア!」
魔物は吼えアベルに飛び掛った。
「待ってくれゲレゲレ!僕だ、アベルだ!」
「グルゥ?ガウガウ!ゴロゴロ」
キラーパンサーはうれしそうにのどを鳴らすとアベルの顔を舐め始めた。
「ゲレゲレ?」
「ああ、ミレイ。こいつは幼い頃生き別れたキラーパンサーなんだ。尻尾に巻いているリボンでわかったよ。ゲレゲレ、この人はミレイ。僕の仲間だ」
アベルがそういうとゲレゲレが私の顔を舐めまわした。
しばらくたってゲレゲレがやめるまですごい苦しかった。
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