変化と不変の入り乱れ
東方変形葉24話「待てば月は昇る」
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幕を無視して魔理沙のもとへ行き、ハートを描きながら攻撃する。
「さて、もう少しおまけして。『ルナ・イリュージョン』」
少し大きめの弾・・・球を一発だけ打ち込むスキルカード。ただしその球は予測不可能な動きをする。
「くっ!?厄介な。仕方ない」
魔理沙は八角形の形をしたものを取り出した。・・・まずい。でっかい光線を放つ気だ。
恋符 「マスタースパーク」
きらちゃんを吹き飛ばし、弾幕を消し去りながら光線を放ってきた。さすがに今のままでは避けられない、ならば!
結界「速度と停滞の変化 〜spellcard version〜」
周りに速度と停滞の変化の結界を張る。能力は制限されるが、スペルカードの効果に使われるのなら例外とされ制限はかからない。俺は紅いベールに包まれ、自分でも驚くほどの勢いで光線から逃れた。
「ちょこまかと!くらえ!」
魔理沙は全然違う方向に光線を放った。しかし、そこにはいつの間にか置かれていた水晶があった。
・・・そうか、光線は“光”だ。本来なら光線が当たった時点で砕けるが、水晶に少し小細工をすれば光線の影響を受けず、光線を跳ね返して向きを曲げられる。
「まだスペカじゃないが、くらえ!恋舞『クラッシュスパーク』!」
光線が水晶に当たったとたん、乱反射をおこし、面倒なことにすごい勢いで細い光線が飛んでくる。見たことがない人もいるかもしれないが、結構前に社会の教科書で見た“鉄の暴風”のようだ。飛び回るだけでは当たってしまう。
天変「ミーティアマジック」
流星魔法。弾幕を展開し、細い光線をはじく。それでも飛んでくるが、その辺は結界を使って防ぐ。全部を結界で防ぐのは無謀だ。どうやら結界は制限されないようだ。
「ちっ、なかなか手強い奴だ。ここで体力が尽きてしまっては意味がないな、この勝負は持ち越しだ!」
箒に乗り、全速力で飛んで行った。速すぎて追いつけない。よかった、今のうちになんとか体力を回復させておこう。その前に、きらちゃんを回収しよう。
「きらちゃん、だいじょうぶ?」
「だいじょうぶ〜?」
光線に吹き飛ばされたきらちゃんは、木の陰で座り込んでいた。
「え〜ん、いたかったよぉ〜!」
泣きながらおもいっきり顔に張り付いてきた。ああ、息ができない。人形だけどちゃんと涙は出るっていう話は今度にして、きらちゃんの両脇をもってだっこする。
「よしよし、よくがんばったね。」
「がんばったね〜。」
きらちゃんはやがて泣き止み、笑顔になった。
と、そのときに気配を感じた。じっとして様子をみていると、向こうへ行ったようだ。・・・何気に怖いな、このイベントは。この夜の暗い魔法の森では少し不利なこともある。よし、比較的明るい人里の方へ行こう。ぐっ、スキマが開きづらい。いつもよりかなり力がいる。これが制限
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