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ロックマンX〜朱の戦士〜
第十九話 形見
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り返してきた行為がゼロには無駄な行為にしか見えなかった。
自分が大切に思ってきた後輩を目の前で失うまでは…。
この時ゼロは初めて思い知らされた。
墓標とは死者のために建てられる物ではない。
大切な者を失い、その者の面影を求める者が傷ついた心を癒すための拠り所として存在する物が墓標と呼ばれる物なのだ。
もし、シグマを倒せて。
もし、彼女が助かろうが、なかろうが、自分は彼女の死顔を一生忘れることはないだろうとゼロは思った。
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