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ハイスクールD×D 赤眼の少年
変態という名の犯罪者
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肉をブッと吐き出した。

(大人の桃太郎だって!? 桃太郎っていうのは確か、子供向けの昔話だよね?)

 少年は自分の知識が間違っているのかと困惑するが、すぐに考えを改めた。

(……そういえば、昔話っていうのは子供向けに改変したっていうのが多くて、元々の話は残酷だって聞いたような気が……なるほど。そういうことか)

 大人の桃太郎=残酷な桃太郎。
 そう解釈した少年は中年男性の次の言葉を待った。

「おばあさんが川で洗濯をしていると、どんぶらこ、ばいんばいん。どんぶらこ、ばいんばいん。どう見てもGカップ以上の爆乳です。張りといい、形といい、極上の乳でした」

 ……………………………………………………。

「……確かに大人だね」

 少年はそう呟くと、ポケットの中から赤色の小さな結晶を複数取り出し、それらを全て口の中に放り込んだ。

「さて……………………殺す!!」

 両目を真っ赤に光らせ、体全体を赤色のオーラが包み込んでいく。

「ふはは! 変態に慈悲はねぇ!! オーバーキルだ!!」

 穏やかな口調から一転、荒々しいものに変わった少年は、両足に力を込めると、一瞬で中年男性の目の前に移動した。

「ん? 君は――――」
「失せろ汚物が!!」

 その言葉と共に、少年は渾身の右ストレートを中年男性の顔面にぶちかました。
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