第二章『幻想入り』
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いないだろ」
パンッ!といい音が鳴った。
「え、俺?」
風に頭を的確に叩かれて、我に返った。
危うくネガティブ思考になるところだった。
叩かれた所を摩りながら小町の方を向いた。
「話を聞いていてだいたい事情は分かった。物によっちゃぁ相談なんだが・・・」
小町は輝たちを見た後、続けて言った。
「あたいが教えてやってもいいよ」
神はまだ見放してはいなかった!
輝は再び希望が見えたと思い小町に近づき、喰らい付くように聞いた。
「本当ですか!小町さん!」
「あ、あぁ」
小町は少し驚いていた。輝は慌てて離れた。
「白玉楼までだったらカチューシャ君たちだけで行けるだろ。白玉楼に着いたら妖夢あたりに道を教えてもらうなり、地図を描いてもらうなり頼めばいいさ」
「妖夢キタ―――――――!」
いきなり風が叫んだ。
輝と小町が不思議そうに風を見た。
零は別に不思議がることなく冷静に風を見た。
「いえ、こちらのことなんで気にせずどうぞ」
にやにやしながら答えた。
そういえば、妖夢は俺の嫁とか言っていたことを思い出す。
気をとり直して小町が話を進める。
「ところで、屍を操っているのはカチューシャ君だよね?」
「はい、この屍を操っているのは俺ですけど」
小町が輝の答えを聞いて不敵な笑みを見せた。
その不敵な笑みを見て輝はまたしても嫌な予感がした。
「よし、そうと分かれば話が早い」
そう言い、輝の側により輝を180度回転指せ、腕を輝の首にかけ言った。
「このカチューシャ君をあたいに貸してくれないかい?」
「えぇ――――――――――――――――――――!」
また嫌な予感が的中した。
輝はすごく動揺していた。
落ち着けと自分に言い聞かせ、冷静に考えた。
なぜ小町は輝が屍を操っていることを確認した。
もしや・・・
「小町さん、聞いてもいいですか」
「なんだい?」
「なぜ俺が必要なんですか?」
「そりゃぁ仕事をサボ・・・・・人手不足だからねぇカチューシャ君にぜひ手伝って貰おうかな、と考えいたんだ」
「・・・・」
絶対にサボる気だ。
輝の鋭い視線に小町は、視線を逸らして苦笑いをしていた。
救いの視線を風たちに向けたが、二人は輝の視線に気付き風と零はアイコンタクトをして、にんまりと笑った。
「!」
この笑みは、もしや!
「「どうぞどうぞ、お貸しいたします」」
「貴様ら――!血迷ったか―――――!」
「え!?いいのかい?」
「「はい、いいですよ」」
「よくないわ―――――!」
「いや〜たすかるよ」
「あんたら、本人の許可無く話し進めようとしてない!?」
「さっそく道聞いてもいいですか?」
「風!!話をすすめるな!」
「輝さっきからうるさい!」
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