第八話
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て?バンと机を叩く。
「ふざけないでよ!天才である私を凌駕するですって!なんなのよ!」
辺りに怒鳴り散らすも、この怒りは簡単には収まる気配はなかった。私が新型コンピューターの並列処理能力の論文に悩んでいる時に、簡単に私が目指している物に近い物を造り上げた奴が居ることが癪に触った。
しかも第4計画の権力を持ってしても、その制作者を呼ぶ事は出来ない。仮にできたとしても、世界中から非難を浴びるのは目に見えていた。
「不動悠斗准将。彼を味方に引き入れられれば、なんとかなるのに!まだ私は地獄に落ちる訳にはいかないの!必ず世界を救ってそれからなら、いくらでも地獄に落ちてやる」
私は再びパソコンにかじりついて新理論を考えた。
香月夕呼sideout
悠斗side
俺はイルマ中尉と二人で執務室にて、デスクワークをしていた。なんでイルマ中尉と一緒に仕事しているかと言うと、俺が昇進したことによって、将官になったためだ。
ジオン公国時代では、将官には秘書官がついたからで俺にも付くのが慣例らしいが、今の時代は佐官でもつく人はつくらしいです。まあ、俺はどちらでも良かったんですが、そうしたらイルマ中尉が秘書官を勤めたいと言ってくれたので、今はパイロット兼秘書官もしてくれています。ちなみに、ランバ・ラル大尉も昇進して、少佐になりました。まあ、実力あるかたですから昇進するのは当たり前な気がしましたけど。
「よーし。此で全部終わったな」
手を組んで上に伸びる。長時間のデスクワークはしんどいです。
「はい。今日の執務は全部終わりました。今コーヒーを入れますね」
自分の席を立ちコーヒーを入れる準備をするイルマ中尉。彼女自身のスキルの高さは、非常に助かる。前世でいくらやってたと言っても、所詮はしがない平社員の俺は、上に立つのは初めてだったから、最初の頃は大変だったけど今は慣れて、早く終わるようになってきた。コンコンコンとノックの音がした。
「あたしだ。入るよ」
シーマ中佐が訪ねて来た。訓練の後なのだろう、シャワーを浴びた髪の毛が僅かに濡れていた。
「ご苦労様ですシーマ中佐。シャワーを浴びたら、きちんと髪の毛は拭いた方が風邪引かなくてすみますよ」
「おや?拭くのが甘かったかい?まあ、後で拭くさ」
俺は、立ち上がりクローゼットを開けて、バンドタオルを取りだしシーマ中佐の髪の毛を、優しく拭き取る。
「シーマ中佐、髪の毛は大事にケアしないと直ぐに傷むんですよ。女性にとって髪は大事にするものなんですからね」
「あ、ああ。そうだね」
なにやら顔が赤いが、きっと訓練の後で火照っているのだろう。俺は気にせずに髪の毛の水分を拭き取った。
「コーヒーが入りましたよ不動
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