第八話
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?」
「はい!必ずや自分の物にしてみせます!」
とても元気な返事と敬礼が返ってきた。
巌谷榮二sideout
篁唯衣side
今私は訓練を終了しミーティングを終えた所で、叔父さんである巌谷中佐に呼び出してを受けた。 ノックして室内に入ると、巌谷中佐にある映像を見て欲しいと言われて、モニターを見ると見たことの無い戦闘機が戦闘していた。青い機体は剣て要撃級を切り裂き、白い機体は盾にガトリング砲が付いており、ガトリング砲から発射された銃弾で要撃級を蜂の巣にしていた。
「この機体は我が軍の機体では有りませんね?」
少なくとも私は見たことが無い新型の機体だと思った。何でも同一人物が造った新型のMSと呼ばれる機体らしい。巌谷中佐は、映像を一時停止すると白い機体の方のエンブレムを拡大した。
「う、嘘。まさかこの機体を造ったのは?」
あのリボンのついたエンブレムのパイロットは、私の幼なじみでずっと一緒に育てられてきた悠君のエンブレムだ。彼は12歳という若さで国連軍に入隊した、経歴の持ち主だ。軍に入隊してからは、手紙のやり取りだけだったが、たまに自分の写真を入れて成長していく姿を見ていくことができた。彼は歳を重ねるごとにかっこよくなっていった。12年も一緒にいた悠君が居なくなった時は寂しくて、泣いたこともあった。彼と一緒に居ることが当たり前過ぎて居なくなってから、気づいた。彼はこんなにも私の心に、深く食い込んでる事に。彼の事を思い出すと心の中が暖かくなる。こんな気持ちが私の中に有ったなんて知らなかった。久しぶりに見た映像が戦闘映像なのは、残念だったけど、それよりも彼がこの新型の機体に乗っているのはなんで?その考えが頭をよぎる。
「なんで、悠君がこんな機体を造っていたなんて 」
巌谷中佐が説明なさってくれる。私との手紙のやり取りの中にはその様な事は、一切書かれていなかった。しかも同い年の彼はどんどん結果を出しているのに、私何も結果を出せていないことが、悲しくなって涙が出てきてしまった。そんな私の心中を察してか巌谷中佐から、新たな任務を与えられた。渡された資料を読んで驚きを隠せなかった。現行のOSを嘲笑うかの様に新型OSを開発し、しかも世界中に輸出するのだということだ。巌谷中佐は、私に新型OSのテストパイロットを命じてくださった。今度こそ結果を出して見せる。彼に近づく為に。彼の造ったOSを、物にして彼と肩を並べて戦える様になるために。私は力強く返事と敬礼をした。
篁唯衣sideout
香月夕呼side
私は今、自分の研究室にて世界中に発信された新型OSMSXのデータを見ていた。正直な話私の失敗作よりも圧倒的に効率の良いCPUユニットを組み込んだOSですっ
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