第八話
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世界中に新OSMSXが公表され、世界中に波紋をよんだ。光州作戦での活躍もあり、その性能の良さは世界に知れわたり、世界が自国の戦術機開発がいかに遅れているかが分かり、特に戦術機開発や生産で強大な富を得ている国は、自国の利益の防衛に走り、前線国家や国をBETAに奪われた人々は、新OSの性能に歓喜した。
アメリカside
ホワイトハウスのある一室に、この国の中枢を司どる人間達が集まっていた。
「諸君まずは、集まってもらってすまない。緊急に会議しなければならない事案が発生した」
「何があったのです?大統領以下軍の将軍まで集める程の事が起きたのですか?」
空軍の軍服を着た将軍が訪ねる。彼以外にも何故いきなり呼ばれたのか分かっていない人々は、首を捻った。
「まずは、此を見てくれたまえ」
部屋のモニターに、戦術機が戦闘している映像が映しだされる。白い角の生えたモノアイの戦術機がBETAを、殲滅している。
「何ですがこの機体は?我々の主力戦術機とは、違うようですが?」
「この映像は、光州作戦の時に撮られた映像だ。パイロットは、国連事務総長直轄部隊メビウスの不動悠斗准将だ。この機体はMSー07Bー3グフ・カスタムと呼ばれる新型MSだ」
「なんですと!あのリボンつきの死神と呼ばれる不動悠斗大佐ですか!」
周りがざわめく。この中にいる人なら誰でも知っている。今最も優秀な戦術機のパイロットであり、技術者である彼を知らない訳がなかった。
「不動准将だ。彼は光州作戦の戦果で昇進した。更に、新型OSの開発にも成功した。国連事務総長のハマーン・カーン氏から、世界中に発表された」
「新型OS?バカな!現行のOSだって最新型なのに!」
両手を広げやれやれと、いった態度を取る陸軍将軍。彼自身かつては、戦術機のパイロットをやっていたので、新しいOSなぞ大したものでないと思っているようだ。
「そう思うか?新型OSの即応性は、現行のOSの60パーセント増しだそうだ」
「な!あ、あり得ん!現行のOSですら我が国の技術の粋を集めて造り上げたのですぞ!」
ダン!と、机を叩く陸軍将軍。叩かれた机が揺れる。
「ああ、彼は1個人で凌駕するOSを組み上げた。更に由々しき事に、その生産をするのは我々の国ではなく、メビウスの連中がすることにある。このまま行けば、我が国の軍事産業に大打撃になりかねん」
「なるほど。それで我々を緊急召集したのですな?」
「そうだ。副大統領。この事態に対し有効な手立てを、考え無ければ私達に議員の席が無くなるかもしれん」
「こんな情報を、何故調べられなかったのだ!CIAは何をやっていたんだ!この無能が!」
海軍将軍が、怒鳴り散らす。いきなり
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