第四話
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ついつい思考を違う方に向けてしまった。
「大佐?大佐?聞いてますか?」
「え!はい?」
何やら、ドライゼ艦長が話していたが全く聞いていなかったため、変な返事をしてしまった。
「悠斗大佐。聞いてなかったんてすね」
「はい。すみません」
顔に、手をあてる二人「やれやれ」といった表情だ。
「大佐。会議なんですから確りしてください」
「そうですぞ。キチンと聞いておかなければ、後で自身が苦労することになりますぞ」
はい。怒られました。俺確かに、階級こそ二人の上になるけど、頭が上がりません。ベテランの経験に勝るものなど無いのですから。
「まあ、大佐も覚えるのが大変でしょうが、頑張って覚えてください」
ドライゼ艦長とラル大尉の二人が、馬鹿息子を見るような目で俺を見ていた。やめて!俺のライフはもう0よ!お説教されるのは苦手なんです。(涙)
「もう一度、説明し直します。この世界での不動悠斗大佐についてです。 まず、生まれは大日本帝国。不動家の三男です。ちなみに、不動家は斯衛に属しています」
え?なんて、言いました?今俺のお家は斯衛に属している?つまり、武士の家系ですか??神様あんた、なんてことしてるんですか!!
「家族は、父と母それに兄が二人がです。斯衛での色は山吹色です。父は斯衛軍中将。長男が斯衛軍少佐。次男が帝国軍大尉です」
ちょっと待て。俺の家の家系は、そんなに軍属ばかりなのか?
下手したら、戦場で共闘するとかしたらマジで、あり得んぞ。この世界の俺の記憶って無いから、神様からの補助待ちになるから、ボロが出るぞ!とりあえず珈琲を飲む。口の中に仄かな酸味と強い苦味が広がる。
「同じ斯衛の中に、幼なじみが五人います。まず、煌武院悠陽殿下。次に、御剣冥夜様。斯衛軍赤の月詠真耶、 従姉妹の月詠真那。山吹の篁唯依の五名です」
どんだけご都合主義ですか!!神様あんた、もう少し考えてから、設定しといてくれよ!普通に胃に穴があきそいだよ。危うく、珈琲吹くところだったよ。
「ゲホゲホ、ゴッホゴホ」
「大丈夫ですか?大佐!」
ラル大尉が透かさず立ち上がる。
「大丈夫だ。噎せただけだ」
「そうですか」
座り直すラル大尉。すいません。噎せた事よりも、自分のご都合設定しますの方に俺はビックリです。
「続けますよ。大佐は、十二歳で国連軍に入隊。この時、斯衛とモメたらしいですが、父親のごり押しでそのまま国連軍に入隊したそうです」
うん。そうだろね。普通、斯衛の人間なら斯衛軍に入隊させるか、駄目なら帝国軍でしょうね。其れを、国連軍にねじ込むお父様の方が、俺は凄いと思うよ。てか、五摂家キチンと止めろよ!斯衛の山吹の人間を外にださせんなよ!組織と
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