第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第二章 第二層攻略
第9話 《体術》
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って良かった〜」
「まったく…本当に連れてくるなんてな..」
俺がホッとしながらキリト達の前に出て行くと、キリトが呆れたようにそんな事を言ってきた。
…しかし、こいつにだけはこんな言い方でモノを言われたくないのだが...
そんな話をしていたら、まったく予想外の事が俺とキリトに襲いかかった。
なんとアルゴが、並んで話していた俺とキリトに片腕ずつをまわして、背中に抱きついてきた。
「……かっこつけすぎだヨ、二人とも」
なぜかいつものアルゴと声が違う…
「そんなコトされると、オネーサン、情報屋のオキテ第一条を…しかも二人に破りそうになっちゃうじゃないカ」
…オ、オキテ? ……と、そんな事を考えながらも、俺はなぜかこの状況で岩の上にいる、シリカの事が気になって、頭から離れなかった。
しかし、キリトが
「おヒゲの理由を教えてもらうまでは、どうにかなってもらっちゃ困る」
と言う言葉で、頭を切り替えて
「そうだな…」
と俺も言っておく。
「……いいヨ、教えてあげル。でもちょっと待って、ペイントを取るかラ…」
…は? ……それって、つまり素顔を見せるってコト?
それはなぜだかマズイと思い、キリトのそう思ったのか同時に
「「……と思ったけど、やっぱ教えてもらう情報変更! さっきあいつらと話してた、この層の隠しスキルのこと教えて!!」」と、アルゴに言った。
……良くここまで台詞が合ったな、俺たち…一種の奇跡なんじゃ...
そう言ったら、アルゴは俺達の背中から離れてくれた…離れるときに『ふたりの、いくじなし』と聞こえたが、気にしたらダメだと思い俺は何も言わなかった。
そうしてアルゴが離れるとシリカが岩の上から降りてきた……のだが…
「………」
なぜかシリカは機嫌の悪そうな顔で、黙ってじっと俺のことを見ていた。
俺はその視線に耐えられず、聞いてみることにした。
「あの…シリカ…どうしたんだ?」
「いえ…なんでもありません……」
「なんでもなくないだろ…そんな顔して…俺なんかした?」
「いえ…シュウさんは何もしてません…」
「……何もしていない人に向ける顔じゃないと思うのは俺だけでしょうか」
そう俺が言ったらシリカはうつむいて
「本当になんでもないんです…ただ…さっきのシュウさんとアルゴさんの姿を見ていたらなぜだか、だんだんイライラしてきてしまって……何ででしょうかね?」
……は? …なんだそれは? …どういうことだ? ワケがわからん。
「だから何でもありません」
「そ、そうか………えーと、シリカ?」
「……なんですか?」
「こ、今度何か奢るよ…」
その後、俺はワケが分からなかったが、なぜかこのままではマズイ気がして、シリ
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