第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第二章 第二層攻略
第9話 《体術》
[1/4]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
俺は今、走っていた。理由はシリカたちに言ったように、牛《トレンブリング・オックス》を捕まえた(というか追われている)からだ。
「……よし! 見えた…」
どうやらキリトが、時間稼ぎをまだしていてくれたらしい。
……シリカたちと別れてから、3分くらいしか経ってないけどな…
そこで俺は牛の方に振り返り、足を止めた。
ここで一つ教えておくと、俺はキリトに《ソードスキルのブースト》という、《システム外スキル》を習った事かある。だからその時俺は、キリトに教わりながら(いつか俺も《システム外スキル》を見つけてやる!)と心に誓った事がある。いつかキリトに、そのスキルを教えるのが少し野望である。
…今じゃ探すのが一つの趣味みたいなものだが…
まぁそれで、β時代にやる気になって探したおかげで、俺はまだうまく出来ないからキリトとシリカにも、教えていないスキルが2つある。
1つはまだ、20回やって1回か2回の成功率でまだまだ使えないが、もう一つの方はこのゲームが始まって、1ヵ月練習してやっと連続で使用しないなら、失敗せずに使えるようになったスキルがある。
それを今、この牛を避ける為に使おうと思う。
このSAOのモンスターに与えるダメージは、《筋力値》の値のパワーと《剣の重さ》、それに《速さ》で決まる。
しかし《速さ》を上げる為には、《敏捷力》を上げなければならない。しかし、《筋力値》は全身の筋力のパラメーターを上げる値だ。
なので、同じ筋力を使った《脚力》も上がっているのではないか……と考えた。
《敏捷力》は、あくまでも《体を速く動かせる値》なのだ。
…なので俺は、地面を《蹴った時に、自分が吹き飛ぶ》イメージをして、強く蹴った。
そして俺のシステム外スキル《値移行》で、《筋力値》のパワーを《敏捷力》に加算させて、牛の真横に素早く移動した。
…ちなみにこの移動方法は、まだ一直線にしか進めない為、この単純に突進して攻撃をしてくる牛とは違い、ボスなどに使ったらカウンターの絶好の的であるため、ボス攻略の時は使わなかった。
牛はその後、急に真横に移動した俺を(すでに《隠蔽》発動中)探す為か、ブレーキをかけて止まった。
しかし、また新たな標的を見つけたのか、そちらの方へ向かった。
そして狙われた方も、けっこう牛が近くに行ってからやっと気づき、
「「ごっ……ござるぅぅッ!!」」
と、言いながら狙われた方、つまりあの二人組は走っていった。
……あのござる口調…そういえばβの時に聞いたことあるような……まあいいか..
「いや〜..うまくい
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ