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真・恋姫無双 矛盾の真実 最強の矛と無敵の盾
拠点フェイズ 4
拠点フェイズ 北郷盾二
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諸国の諜報もある……人出があまり割けない。
 時間がかかるかもしれない。

 今すぐ行って、殺したい。
 アイツは殺さなきゃならない。
 馬正のためにも……俺のためにも。

 一刀が目覚めた以上、俺の存在価値はもうないのだから。




  ―― other side ――




「――――ですね」
「ああ……」
「ひっく……ぐじゅっ……ひぐっ……」
「お帰りを……――――、いいですか?」
「………………ダメだ。もう、俺は――――――じゃない」
「っ……っく、っ……」
「ぐじゅっ、ひぐっ、ひっく……」
「もう――――は――――――だ」
「…………って、です。貴方は………………私達は………………」
「そ、でっすっ、ぐじゅ、わた、わだし、わだじ、わっ……」
「……………………」
「………………っ、――――――も、くれないんです、か……?」
「ひぐっ、くっ、じゅっ、くっ……」
「……………………行って、くる」

 扉が開き、扉が……閉じられた。

 後に残るは、小さな嗚咽と、

「っ………………なん、で………………」

 小さな、呟き。




  ―― 盾二 side 漢中近郊 夜 ――




 俺は一人、共同墓地に来ている。
 そこに建てた慰霊碑に華を添え、手を合わせた。
 しばらく無言で祈る。

 安らかに眠るように。
 命を駒にしたことを、詫びるように。
 俺の命を守ってくれた感謝を捧げるように――

 どれだけ祈ったことだろう。
 雲の隙間から、月が俺の頭上まで来ている。
 月の光が、周囲を淡く映し出す。

 気がつけば、人の気配がした。
 どうやら来たようだ……

「……ご主人様、いるの?」

 桃香の声。
 月明かりの中、慰霊碑へと歩いてくる。
 俺は立ち上がり、振り向いた。

「桃香……呼び出してすまないな」
「あ、ご主人様!」

 俺に気づいた桃香の顔が、ぱぁっと明るくなる。
 そのまま俺の元へと駆け寄ってきた。

「こんな夜中に……どうしたの? 話なら別にお部屋でも、その……」
「………………」

 俺は空を見上げる。
 月の光が、雲の隙間から辺りを照らしている。
 その光に照らされた桃香を、改めて見た。

「……綺麗だな」
「え? あ、え? あ、えと……あ、つ、月ね。うん、き、綺麗だよね」

 桃香は少し慌てたように空を見上げる。
 その言葉に、俺は目を閉じ、少し笑みを浮かべた。

「桃香には……話しておこうと思って」
「え? えと……何を?」
「俺の……いや、今後のことを、な」
「えっ………………?」
 
 俺はその場に用意していた布を広げた。
 そし
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