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或る皇国将校の回想録
第三部龍州戦役
第四十九話 盤面は掻き乱れたまま払暁を迎え
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れていた男は不思議と澄んでいた。
「ええ、閣下。僕はそうせざるをえません。兵達の健気に応える為か、狂っているのか、僕には分かりません。ただ僕は 征く と選択しているのです。兵を引きずり回しながら、只管に」
 凶相の英雄は笑みを深めて応えた。
「それが君の軍人たる姿か。なればこそ――」
 美倉は俯いて深く息を吸うと顔をあげ、新城の目を見つめて告げた。
「私も――軍人として、近衛准将として職務を全うしようと思うのだよ、少佐。」

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