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ソードアート・オンライン 守り抜く双・大剣士
第12話 =決着=
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イテム持ってるに決まってる!!美味しい獲物じゃねぇか!!」

 さらに副リーダーのような男が便乗してさらにやる気?を出させている。
そしてそのまま抜剣するオレンジたち。

「り、リクヤさぁん…」

「大丈夫だよ、シリカちゃん…リクヤは強いから!」

 サチの期待の声が聞こえるな。こりゃかっこ悪いところは見せられないな!
と、思っている間にも男等の一人が俺に切りかかってくる。もちろん斬られるエフェクトはつくけど…
男が結構な数群がってくるのは気持ち悪いな…
でもダメージ食らっても一向に俺のHPは減っていない。
後ろで早く殺せ、というロザリアの声が上がりさらに攻撃が増す。
だが異常なほどおれのHPは上がらない。それに反応したかのように男が悲鳴に似た声を上げる。

「ユカ?10秒で俺に与えたダメージは何くらいだった?」

「え?…えっと…400と少し…ね…」

「おっけ。さて、あんたらも気づいてるかもしれないけど俺のHPは減ってないよ。
この種明かしでもしようか…俺のレベルは67。HPはどうせ減らないから教えないんだけど戦闘時回復スキルの自動回復が10秒で500。
さて、何時間かければ倒せるからな?ちなみにお前らをここから通す気もないから」

俺の種明かしに男等全員が後ずさる。

「むちゃくちゃじゃねぇか…そんなもん!!」

「当たり前だろ、そんなことは…レベル差が圧倒的に下の人が上の人に勝てたらレベルなんて関係ないだろ…
これが数字があがるだけで差がつくレベル性のゲームの恐ろしさなんだよ…」

その言葉と同時に俺は前へと歩き出す。
すると、俺の前にいた男等はどんどん後ろへ下がっていく。

「チッ…転移…」

「…させないわよ!『シューティング』!!」

ロザリアは転移結晶を手に持ち掲げながら転移しようとするがユカがソードスキルを発動させ転移結晶だけを打ちぬき中断させる。
…『シューティング』は1本限定で発動後硬直が大きい代わりに尋常じゃないスピードで投剣を投げることができるスキルだ。

「…たく、手を出すなっていったろ?助かったけどな」

ちょっとまさかの出来事だったからユカに助けられたな。
速さがないのは大剣士であるものにまとわりつく絶対的な弱点だな。
俺はそんなことを思いながらロザリアの襟首をガッとつかむ。

「な、何するんだよ…!放せよど畜生!!」

「放せといわれて放す人はいないだろ…さて、あんた等にはこの【回廊結晶(コリドークリスタル)】で牢獄にいってもらう!
あとは軍のやつ等に面倒は任せるけどな」

「…もし、嫌だといったら?」

「無理やりにでも投げる」

その答えにロザリアあきれたような、でも恐怖を感じているような表情を浮かべた。

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