第十五話 Fortress Tower
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クワンガー「やれやれ、相変わらず会話が通じませんねあなたとは。まあいいでしょう…ゼロ、今のあなたのスペックを見せてもらいましょうか」
クワンガーが凄まじい勢いで床を蹴ると神速の如き速度でゼロに肉薄する。
ゼロ「っ!!」
咄嗟にゼロは捻りながら横に回避し距離を取る。
フルチャージショットを喰らわせようにもまともに受けてくれる相手ではないので通常弾を連続で放つ。
老人により、バスターの通常弾の威力も上がっている。
クワンガーは装甲を極限まで削ぎ落として機動力を追求したレプリロイドだ。
それなりの効果は期待出来る。
クワンガー「反応速度も以前より上がっている…」
回避行動を取りながら冷静にゼロの戦闘力を分析する。
バスターの威力も弾速も以前とは桁外れだ。
クワンガー「どういう改造を行ったのかは知りませんが、見えているんですね、私の動きを…以前のあなたはその目で捉えることすら出来なかったというのに。今のあなたは、私を的確に捉えた」
ゼロ「…………」
クワンガー「どうやらこれは本気で行かなければならないようですね」
頭部のカッターを放ちながらクワンガーはゼロに接近し、手刀を振るう。
ゼロはそれを回避し、エネルギーを収束させた拳で殴り掛かる。
クワンガーはそれを苦もなく避けるも、拳から放たれた凄まじい衝撃波が壁をぶち抜いた。
ゼロ「チッ…“時空の斬鉄鬼”の異名は伊達ではないということか……」
クワンガー「あなたこそ、それでこそシグマ隊長に次ぐ実力者と言われた男ですね」
スピードではこちらが上回るが、かつての時から総合的な能力はゼロが上回る。
そして何より…。
かつてのゼロはシグマを追い詰めた程の実力者なのだ。
クワンガー「さあ、行きましょうか」
クワンガーが一気に跳躍する。
ゼロもそれを追うように跳躍して追い掛ける。
ゼロ「(速い!!)」
強化され、機動力も以前とは桁違いに上がっているはずなのに速度は僅かにクワンガーが上回っている。
クワンガーも自身について来るゼロを油断なく見つめる。
クワンガー「(やはり以前とは性能が桁違いですね…一体どうやってゼロの強化を…?)」
ゼロはエックス達と同じようにブラックボックスの塊でパーツを造ることもままならない。
今の時代にゼロの強化を行える科学者がいるわけがない。
なら…。
ゼロ「アースクラッシュ!!」
クワンガー「っ!!」
クワンガーに向けて放たれる衝撃波。
それを受ければ確実に破壊される。
クワンガーは直ぐさま回避する。
ゼロ「チッ!!」
避けられたことに舌打ちし、ゼロはバスターを再び放つ。
クワンガー「(考え事をしている暇はありませんね。一気にケ
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